太陽光発電の雑草対策(4) 太陽光発電のおすすめの除草剤

太陽光発電のおすすめの除草剤を紹介します。太陽光発電の設置場所や草の状態によっても選ぶ除草剤はちがってきます。発電効率のことを考えるのであれば、雑草を生やして「丈の低い状態で管理する」という方法もあります。
今回紹介する「太陽光発電のおすすめの除草剤」については、前回紹介した「太陽光発での除草剤の選び方」を受けて、太陽光発電のおすすめの除草剤を紹介します。
前回の記事をご覧になっていないかたは、まずは前回の「太陽光発電の除草剤の選び方」をご覧くださいね。
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1.太陽光発電が傾斜地に設置されている場合

傾斜地の場合おすすめの除草剤

傾斜地に太陽光発電が設置されている場合、おすすめの除草剤としては、広葉雑草を枯らしてイネ科を活かす除草剤の使用が必要になります。

全ての雑草を枯らしてしまっては、土砂の流出の原因となり、土砂崩壊の原因にもなるからです。

広葉雑草を枯らしてイネ科雑草を残す除草剤としてはザイトロンのような「イネ科専用除草剤」があります。

「イネ科専用除草剤」と聞くと「イネ科の雑草を専門に枯らす除草剤」といったイメージを持つかもしれませんが、「イネ科を生かして他の広葉雑草を枯らす除草剤」ですので、お間違いありませんように。

イネ科雑草が4割以上ない場合はこの「イネ科専用除草剤」も使用できません。4割以上ない場合は、イネ科雑草が侵入してのり面を保護するのも難しいからです。

傾斜地の場合「使ってはいけない」除草剤

太陽光発電が傾斜地に設置されている場合、使ってはいけない除草剤は、全ての雑草を枯らしてしまう、全枯らしの除草剤です。

全枯らしの除草剤の代表的なものは、「ラウンドアップ」や「ネコソギエース」です。

これらはすべての雑草を枯らしてしまうので、のり面崩壊につながる危険性があります。

傾斜地の場合は使用しないのがおすすめです。

2.除草剤を春先に散布して後々の太陽光発電の雑草対策を楽にする場合

春先のまだ雑草が出ていない時期に除草剤を撒くのはかなり勇気がいりますよね。

ただし、この時期に撒いておくと、夏の雑草対策が随分と楽になります。

春先に撒く除草剤は「土壌処理除草剤」がおすすめ。

長期間雑草の発芽を抑えてくれます。

3.夏に大きくなった雑草の対策として除草剤を散布する場合

夏に雑草が大きく育ってからの除草剤散布は、まずは草刈りが必要になります。

大きく育った雑草、除草剤を掛けても枯れにくいからです。

しかも枯れたあとも残滓がのこり、太陽の光を遮ることになります。

除草剤の散布は早めに行うのをおすすめします。

4.クズ対策として除草剤を使用する場合のおすすめの除草剤

クズは一度入り込むとやっかいです。

「世界最強の雑草」と呼ばれる雑草「クズ」をご存じでしょうか。

「クズ餅」や「クズ粉」の原料となっているのは「クズの根」から精製して作られたものです。

このクズ一度入り込むととてもやっかいです。

自然薯のような太い根をおろし、例え地表面が枯れても、毎年毎年つたと葉を伸ばし成長し、一面クズで覆ってしまいます。

一面クズで覆われてしまった太陽光発電

クズ対策には「クズ専用除草剤」がおすすめ

クズは「広葉雑草」ですので「広葉雑草対策の除草剤」や全枯らしの除草剤であれば、一時的に枯らすことはできます。

ですが根はいつまでも残っていて、表面が枯れてもしばらくすると、あっという間に伸びてきて、以前にも増して広く活動をはじめます。

クズ対策には「クズ専用除草剤」として農薬登録のある「サーベル」という除草剤が効果的です。

サーベルの散布は年2回

夏と秋に撒くのが効果的です。

サーベルを散布するのは2回/年です。

夏の生育期と秋に撒くのが効果的です。

秋は栄養分を根に蓄えようとする時期なので、この時期に散布するとサーベルの薬剤成分が根に移動し、根を枯殺する効果が期待できます。

クズ専用除草剤は他の広葉雑草にも効果あり

サーベルはクズだけでなく広葉雑草にも薬効があります。

かなり強力な薬ですので、今日雑草の「セイダカアワダチソウ」などにも効果があります。

セイダカアワダチソウにも効果あり

散布薬量も少量ですみますので、「残留農薬」に懸念がある場合も、さほど気にせず散布ができます。

5.雑草を管理して「発電効率を高める」という方法

アスファルトなどで覆うと発電効率がおちる可能性が。

雑草対策としてアスファルトなどで地面を覆うと高温になり、発電量が落ちる可能性があります。

太陽の光が当たればそれだけたくさん電気を作ることができる、すなわち日射量の多い夏が一番発電効率がいい、と思われがちですが、これは間違いです。真夏の30度を超えるような気温の中太陽光を直に浴びたパネルの表面は、最大で70~80度まで上昇すると言われています。太陽光パネルの発電効率は25度で最大になり、それより1度上昇する毎に0.5%発電量が低下していくと言われています。すなわち真夏は最大時に比べ、なんと30%近く発電量が低下している可能性があるのです。

引用元:太陽光発電施工会社ヒラソル様

 

太陽光発電システムといえば太陽の光を浴びて発電するのだから、真夏の暑い時期や気温が高い地域が有利と思いきやそうでもありません。太陽電池は熱に弱いという弱点があるのです。

引用元:タイナビさま

これを補うためにあえて雑草を生やして、丈が高くならないように除草剤で管理するという方法もあります。

これについては、少し高等技術になりますので、次回あらためて紹介したいと思います。

敢えて丈の低い草で管理するという方法もあります。
「太陽光発電のおすすめの除草」総括
  1. 太陽光発電のおすすめの除草剤は「土地の形状」「散布時期」「生えている雑草の種類」によって異なります。
  2. 生えている雑草の種類によって除草剤は使い分けが必要です。
  3. まちがった除草剤を選択すると「全然効果がないじゃん」ということも起こりえます。
  4. 雑草を管理して「発電効率を高める」という考え方もあります。

次回、このページの最後で少しふれました「雑草を管理して『太陽光の発電効率を高める』」について紹介したいと思います。