雑草が生えない芝生 メンテナンス これだけで雑草だらけの庭から解放

雑草が生えない芝生 メンテナンス これだけで雑草だらけの庭から解放

緑守
こんにちは。雑草対策アドバイザーの緑守(みどりまもる)です。
緑守
雑草だらけになって頭を悩ませていたお墓の前の空き地を、除草剤を使わないでなんとか雑草が生えないようにしたいと思い、挑戦をはじめたのが「雑草が生えない芝生工法」です。
緑守
3期目に入りコツもつかめてきたので、雑草が生えない芝生の最小限のメンテナンスで綺麗に維持するコツを紹介します。
▲3期目に入った雑草が生えない芝生。うまくいっています。
▲第一期と第二期については全くメンテナンスしなかったので一部裸地になってしまいました。
▲3期目は少しだけメンテンナスをしたので雑草が生えない状態を維持できています。
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雑草が生えない芝生 メンテナンス  これだけ注意したら綺麗な芝生に

緑守
雑草が生えない芝生工法は、以前TV番組の「劇的ビフォーアフター」でもとりあげられていましたのをアレンジしたかたちです。
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防草シートの上に天然芝 工法が「大改造!!劇的ビフォーアフター」で紹介されていました。 防草シートの上に天然芝 だと雑草が生えない芝生は本当に可能なのでしょうか。 実際に実験して確認してみたので、紹介したいと思います。 [[…]

このTV番組をみたとき、ホントにうまくいく?とプロ目線でちょっと疑問でした。
ですが、第一期、第二期とすこしずつ改良しながら、今回第三期目で本当に雑草が生えない芝生とすることができたので、報告しようと思ったのです。
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▲第三期「雑草が生えない芝生」設置直後 (撮影:2025年3月6日)

雑雑草が生えない芝生 とするために行った4項目

今回雑草が生えない芝生とするために行ったのは4つのポイントです。

  1. サッチとり
  2. エアレーション
  3. 目土(めつち)
  4. 肥料やり
緑守
なるべく手間がかからない方法で行っていますので参考にしてみて下さいね。
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①サッチ取り(作業の目安:4月から5月)

▲冬の間に枯れた芝生は「サッチ」となり残りますのでこれを取り除く作業のことを「サッチング」といいます。

4月になって行ったメンテナンスは、まずは芝生のサッチ取りです。

サッチとは芝生の上に貯まった、芝生を刈ったカスや枯れた芝生の葉や茎の層のことです。

このサッチは芝生の病害虫の発生の原因となります。

またサッチが厚く残っていると、肥料を撒いても栄養分が根に十分届きません。

年間の作業の開始は、まずはこの「サッチ取り」からはじめました。

▲サッチ取りに必須「熊手」(実施日:5月5日)
▲芝の間の枯れ葉や刈カスを熊手で掻きだします。(実施日:5月5日)

②エアレーション(作業の目安:4月から5月)

エアレーションとは、芝生の表面に細かな穴をあけていく作業です。

ゴルフ場や芝生のグラウンドなどでは、下の写真のような大型の機械でエアレーションを行います。

エアレーションは、正式な作業をしようと思うとかなりな重労働になります。

緑守
何か簡単にエアレーションの代わりになる道具ないかなぁと探していてみつけたのがこちらの道具です↓↓↓

こちらの道具は、簡単にエアレーション作業ができるグッズです。

靴に取り付けて歩くだけでエアレーション作業になります。

本来であれば、エアレーションでは芝生の表面に小さな穴をあけて、その穴の中に土を敷き込み、新しい芝生の根を生育させるというのが正式な方法ですが、これはなかなかの重労働です。

このスパイク型の「エアレーションスパイク」は、「詰まった根を切って新しい根を出させる」という意味合いで使用しました。

▲結構針の部分が長いです。
▲本来は両足に装着するのですが、両足に装着すると意外に歩きにくいので、片足に装着して使用しています。(実施日:5月5日)
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③目土(めつち)(4月から5月)

目土は「めつち」と読みます。

芝生を健全に育て、雑草のはえにくい芝生とするために、欠かせない作業です。

緑守
上で紹介した「エアレーション」と「目土」は見過ごされがちですが元気な芝生を維持するうえでとても大切な作業です。

目土には大きく二つの役割があります。

目土の役割ひとつめ:元気な芝生にする

▲上記のエアレーションで開いた穴にも目土を入れることは有効です。

目土の役割のひとつめは、新しい芽を出させて元気な芝生にするという目的です。

芝生は地表に近い部分にある地下茎で広がっていきます。

ですがそのままだと土の中で根がぎっしりと詰まってしまって、根が呼吸できなくなります。

緑守
芝生の根も呼吸しているので、新芽を出させて呼吸できるようにしてあげる必要があるんです。

根が呼吸できないと、根は枯れてしまうので、地表面の芝生の芽も生えてこなくなります。

そうするとその部分の芝生の芽は再生できずに枯れてしまいます。

目土をすることで、地表面の地下茎は新しく横に伸びることができるため、新しく芝生の芽の発育を促すことができます。

目土の役割二つ目:表面を均す

▲目土をすることで芝生の継ぎ目の凸凹がなくなります。

目土の役割のふたつめは、芝生の表面を均して平坦な芝生にするという目的です。

はじめは平坦に張った芝生も、時間とともに凸凹してきます。

凹んだ部分には水がたまり、芝生が枯れやすくなります。

緑守
意外に思われるかもしれませんが、芝生を元気に育てるためには表面に貯まった水は大敵なんです。

表面を滑らかにして、表面の水を速やかに排水できるようにすること。

これが目土の目的のふたつめです。

目土はエアレーションと同じ時期に実施

目土を行う時期は、上で紹介したエアレーションと同じ時期に行いましょう。

エアレーションで芝生の表面に穴をあけたあと、その隙間に目土を敷き入れるイメージです。

▲芝生スパイクであいた穴の中に目土を敷き込みます。

こうすることで、芝生の表面に新しい根を出させることができるので、芝生の芽が新しく生えそろうことができます。

目土に適した土

目土に適した土は、以前は「黒土」と呼ばれる土が使われていましたが、最近では「川砂」が主流です。

緑守
目土専用の土なども販売されていますが、川砂で十分です。

ホームセンターで1袋400円前後で販売されています。

川砂は水はけもよく締固めされにくいので、芝生が伸びていくうえで最適な目土の材料です。

目土の量はどのくらい?

▲今回は真砂土を使用しましたが、川砂のほうがよいかもしれません。

それでは芝生の目土に必要な量はどのくらいでしょう。

緑守
芝生の目土の量は多ければよいというものではありません。目土の量が多すぎると、芝生の葉が全て土の中に隠れてしまい、光合成をできずに枯れてしまうことになります。

芝生の目土の量については、「1級造園施工管理技士」という国家資格でも良く出る問題です。

資格試験の場合、1㎡当たりの目土の量は、厚さ2ミリから3ミリで計算するとされます。

したがって、1㎡あたりに必要な目土の量は

1㎡✕0.002m=0.002㎥=2リットル

という計算になります。

川砂の場合、リットル単位で販売されていたり、キログラムで販売されていたりします。

リットルで販売されている場合は、2リットルの袋を購入すればよいですが、キログラムで販売されている場合は、リットルに換算することが必要になります。

▲15キログラムで販売されている事例が多い「川砂」

川砂の場合、比重(1リットルあたりの重さ:kg/リットル)は2.5~2.6ですので、仮に15キログラムで販売されている川砂の場合は

15キログラム÷2.5キログラム/リットル=6リットル

という計算になります。

筆者がお墓の周りの雑草対策として設置した雑草が生えない芝生の場合、約8㎡ほどですので、

8㎡✕2リットル/㎡=16リットル

16リットル÷6リットル/袋(15kg)=2.7袋

という計算になりますね。

こんな土のブレンドの仕方も参考になります。→目土のブレンド

【次のページ】雑草の生えない芝生とするために、とても大切な肥料の話

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