ホームセンターで売っている除草剤の選び方

ホームセンターでいろいろな除草剤を売っていますが、「どの除草剤を買えばいいかわからない」という声もよく聞きます。このページではホームセンターの除草剤の選び方を紹介します。
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ホームセンターで売っている除草剤は大きくわけて2つ

ホームセンターで売っている除草剤は大きくわけて2つに分けられます。

緑守
ホームセンターの除草剤選びには以下の二点に着目して下さい。

以下の2つです。

  • 全ての雑草を枯らす除草剤
  • 芝生専用除草剤

以上の二つです。

さらにこの二種類の除草剤は以下のように分けられます。

  • 即効性(掛けて数日で枯れ始めるもの)
  • 緩効性(すぐには枯れないけれど長い間除草効果を発揮するもの)

 

長い間雑草を生やしたくないなら「土壌処理型除草剤」

とにかく雑草を生やしたくないという場所には、土壌処理型の除草剤がおすすめです。

土壌処理型の除草剤の特徴は大きく以下の3つです。

  1. 成分が溶けて土壌に溶け出し、根から雑草に吸収され次第に枯れていく。
  2. 土壌の表面に除草剤の処理層ができ、種の発芽を抑える。
  3. 雨などで流亡しないので、効果が長続きする。
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土壌処理型の除草剤を使用するときに注意すること

私たちがプロが使う除草剤の中には目的に応じて使い分けることができる土壌処理系の除草剤もあります。

例えばこちらのアトラクティブという土壌処理系の除草剤は、コウライ芝やノシバは枯らさないけど他の雑草を枯らしたり、発芽を抑えたりします。

しかしこのような除草剤は高価ですし、そもそもホームセンターで購入することは、まずできません。

ホームセンターで購入する土壌処理系の除草剤の場合、殆どの植物を枯らすと思っておいたほうがいいです。

なので芝生では使えませんし、樹木の近くでも使えないとおもっておいたほうが間違いが少ないです。

土壌処理系の除草剤を使用する場所

土壌処理系の除草剤は、「絶対にこの場所には雑草は生えて欲しくない」という場所に使うのがおすすめです。

例えば

  • 駐車場や駐輪場などの舗装のあいだの隙間
  • 家の周りや裏側などの砂利敷のあいだ
  • 家の前の道路とブロック積みのすきま
  • お墓の周り

などが考えられます。

決して芝生の中では使わないようにしましょうね。

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ホームセンターで購入できる主な土壌処理系の除草剤

ホームセンターで購入できる土壌処理型の除草剤には、以下のようなものがあります。

  • ネコソギエース粒剤
  • ネコソギトップ粒剤
  • こっぱみじんn
  • こっぱみじんWなど

すぐに雑草を枯らしたいのであれば茎葉処理型除草剤

茎葉処理型の除草剤は、その名のとおり葉や茎から植物体内に直接除草剤をとりこむもので、その分効果が早く表れます。

ただし殆どのものは土壌に除草剤が落ちた際に分解されてしまい、除草剤の効果がなくなってしまいます。

茎葉処理型の除草剤の代表的なものに「ラウンドアップ」があります。

茎葉処理型除草剤を使用するときの注意事項

芝生には使用しない

茎葉処理型の除草剤は、基本的に全枯らしの除草剤なので、芝生の中では使用することはできません。

芝生が全て枯れてしまいます。

芝生を枯らさないで、他の雑草を枯らしたいときは、次の「芝生専用除草剤」をご覧ください。

雨が降りそうなときは使用しない

茎葉処理型の場合、葉や茎に除草剤が付着している間に吸収されて効果を発揮します。

したがって、雨に流されて地面に落ちてしまうと、効果を発揮しません。

すくなくとも除草剤散布後6時間は雨が降りそうにない時期を狙って除草剤を散布すべきです。

散布後歩き回らない

茎葉処理型の除草剤を散布した直後に、散布箇所を歩き回らないようにしましょう。

せっかく雑草についた成分が、足の裏などについて、除草剤がとれてしまいます。

また、除草剤が付いたその足で、芝生の中を歩き回ったりしたら、除草剤の成分が芝について、芝生を枯らす原因になるおそれもあります。

ホームセンターで購入できる茎葉処理型の除草剤

ホームセンターで購入できる茎葉型の除草剤には以下のようなものがあります。

  • ラウンドアップマックスロード
  • ネコソギガーデンシャワー
  • こっぱみじんシャワー

などなど。

ランドアップについては、以下のページも参考になると思いますよ。

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芝生用除草剤。わたしのおすすめは粒状タイプ

最近では「芝生専用除草剤」という除草剤が、ホームセンターでも一般的に見られるようになりました。

以前は全枯らしのラウンドアップばかりでしたけどね。

芝生専用除草剤とは、文字通り「芝生の中の雑草を枯らせてくれる除草剤」です。

ここからは芝生専用除草剤について紹介していきます。

芝生専用除草剤とは

ネコジャラシも芝生専用除草剤で退治できます。

芝生専用除草剤とは、「一年生のイネ科雑草」「一年生、多年生の広葉雑草」を退治してくれる除草剤です。

「なんじゃそれ?」という方も多いと思いますので、もう少し簡単に大雑把にいいますね。

芝生専用除草剤とは、庭の芝生に侵入した、たいていの雑草は退治してくれる除草剤ということなんですね。

芝生専用除草剤が退治してくれる雑草

芝生専用除草剤が退治してくれる、芝生の主な雑草には、次のような雑草があります。

一年生イネ科雑草
スズメノカタビラも一年生イネ科雑草です。

一年生イネ科雑草とは、稲みたいな「シュー」っとした葉っぱの雑草です。

庭の芝生もイネ科雑草ですが、芝の場合「多年生イネ科」といい、一年生イネ科雑草とは区別されます。

一年生イネ科雑草の代表的なものには、つぎのような雑草があります。

  • スズメノテッポウ
  • スズメノカタビラ
  • エノコログサ(ネコジャラシ)
  • メヒシバ
  • オヒシバ
オヒシバは芝生に侵入すると退治がやっかいです。
一年生広葉雑草
ちぎると矢筈(ヤハズ)の形になるヤハズソウは一年生広葉雑草

広葉雑草とは上のイネ科雑草とちがって、葉が広い雑草です。

広葉雑草には一年生の広葉雑草と多年生の広葉雑草があり、中には背丈の大きくなる雑草もあります。

広葉雑草の代表的なものには、以下のようなものがあります。

  • カラスノエンドウ
  • オオイヌノフグリ
  • ヤハズソウ
  • ヒメジョン
  • ハルジオン
お家の裏側などで一般的に見られるヒメジョン
多年生広葉雑草
代表的な多年生広葉雑草「タンポポ」

多年生広葉雑草とは、冬の間も地中に根が残り、翌年の春にまた芽を出してくる葉の広い雑草です。

毎年根に栄養分を蓄えて大きくなっていき、地上部を刈り取っても地中にある根から、どんどん新しい芽を出してくるやっかいものです。

多年生の広葉雑草には次のようなものがあります。

  • 西洋タンポポ
  • スギナ
  • ギシギシ
  • オオバコ
  • ドクダミ
  • カタバミ
カタバミは芝生に侵入するとやっかいですが、きれいなピンクの花の園芸品種もあります。
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「ホームセンターで売っている除草剤の選び方」まとめ

このページでは、ホームセンターで売っている除草剤の選び方について紹介してみました。

ホームページで販売されている除草剤は最近ではいろいろと販売されていますが、ここで紹介した内容を目安に、利用したい場所と生えている雑草の種類観察しながら、適切な除草剤を選んでくださいね。

「一番売れているラウンドアップがいいだろう」というのは、失敗のもとです。

ラウンドアップを広い面積にかけると、そこが裸地化して、様々な雑草が入り込んできますよ。

気を付けて下さいね。

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