シバキープ 効果ない シバキープの選び方を間違ってませんか

シバキープ 効果ない そんなときはここをチェック

緑守
こんにちは。雑草対策アドバイザーの緑守(みどりまもる)です。今回は芝生専用除草剤で人気の「シバキープ」について解説します。「シバキープが効かない」と思われている方は選び方が間違っているかもしれません。
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シバキープの選び方を間違えるとシバキープは効果ない

シバキープ 効果ないと思っている方は、シバキープの選び方を間違っているかもしれません。

シバキープのシリーズには、

  • シバキーププロ
  • シバキープⅢ粒剤
  • シバキーププラスⅤ
  • シバキープAL
  • シバキープエースシャワー
  • シバキープエース液剤
  • シバキープセイバー

これだけのシリーズがあり、それぞれが芝生にはえている雑草に対する効果が違います。

緑守
生えている雑草に効果がないシバキープを使うと、「効果が無い」ということになってしまいますので、どのシバキープがどんな雑草に効果があるのか、解説していきますね。

シバキーププロは芝生の除草剤ではない

  • 価格:2,680円~3,180円 (2.8klg)
  • 散布面積:約70㎡
  • 1㎡あたりの単価:約38円から45円

まず最初に紹介したシバキーププロという商品は、芝生の除草剤ではありません。

したがって芝生の中の雑草を退治した場合は、シバキーププロは全く効果はありません。

シバキーププロは芝生の肥料です。

シバキーププロは、芝生の間に積み重なった、芝生のサッチ(芝生の刈りカスや枯れ葉などが芝生のあいだに積み重なったもの)を分解する成分が入っています。

肥料とサッチの分解で、芝生が健全に生育できるようにするのが「シバキーププロ」です。

緑守
3kgの一般的な化成肥料だと800円から1000円くらいですから、正直「お高めねぇ」というのが個人的な感想です。サッチは通常の芝生の管理のときに、こまめにとればいいわけですからね。
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シバキープⅢ粒剤はオールラウンド的に芝生の雑草に効果

シバキープⅢ粒剤は芝生の中にはえている雑草を退治するとともに、これから生えてくる芝生の雑草を枯らす効果があり、これから生えてくる雑草を抑える効果のある除草剤です。

  • 価格:3,000円~3,500円 (3キログラム)
  • 散布面積:約75㎡~150㎡
  • 1㎡あたりの単価:約20円から47円
緑守
シバキープⅢ粒剤は、粒状になっているので散布しやすい芝生専用除草剤です。

シバキープⅢ粒剤の主成分はメコプロップPカリウム塩とDBN

シバキープⅢ粒剤の主成分はメコプロップPカリウム塩とDBNです。

  • メコプロップPカリウム塩:1%
  • DBN:1%

1㎡あたりの散布量は20グラムから40グラムです。

これらの成分の特徴について説明します。

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メコプロップPカリウム塩はキク科とマメ科に効果

▲芝生によく見られるキク科の雑草「ハルジオン」

メコプロップPカリウム塩は、様々な広葉雑草に「茎葉処理効果」を発揮します。

メコプロップPカリウム塩は芝生で見られる一般的な広葉雑草に効果がありますが、特に「キク科」と「マメ科」に効果があるのが特徴的です。

またスギナに対しても優れた効果を発揮します。

ただしカヤツリグサ科のハマスゲとヒメクグについては効果が劣ります。(カヤツリグサには効果あり)

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DBN効果で新しく生えてくる雑草を抑制

DBNは様々な雑草の発生を抑える効果があり、散布量が多いほど強い雑草を抑制しますが、シバキープⅢ粒剤に含まれているDBNの成分は1.0%なので、スギナに対する効果はあまり期待できません。

緑守
DBNのスギナに対する効果はありませんが、メコプロップPカリウムがスギナに対して効果があるので、シバキープⅢ粒剤自体としてはスギナに対して効果を期待できます。

DBN1パーセントの効果のある芝生の雑草には、ギシギシ、ヨモギ、シロザ、タンポポ、ツユグサなどがあります。

▲芝生の中に生えるとやっかいなギシギシなどにも効果があります。

【関連】除草成分 DBN について

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シバキープⅢ粒剤のデメリット

シバキープⅢ粒剤は「生えている雑草を枯らして、これから生えてくる雑草も枯らす」ということで、良いことづくめのように思えますがデメリットもあります。

シバキープⅢ粒剤のデメリットは、撒いた周辺にある草花や樹木へ影響が出る場合があるという点です。

緑守
感覚的には2mくらい接近していると、影響が出るような気がします。
枯らしたくない草花や樹木が近くにある場合は、2m程度は離したほうが安心です。
周囲の植物に影響が出る場合があるというのが、シバキープⅢ粒剤のデメリットです。

シバキーププラスⅤはシバキープⅢ粒剤よりもおすすめ

  • 価格:3,900円~4,200円 (4キログラム)
  • 散布面積:約100㎡~200㎡
  • 1㎡あたりの単価:約20円から42円

シバキーププラスⅤはシバキープⅢ粒剤に芝生用の肥料を追加

シバキーププラスⅤは上で紹介したシバキープⅢ粒剤に芝生用の肥料を追加したものです。

シバキープの効果で雑草が枯れると、一時的に裸地状態になります。

この裸地になった箇所へ、速やかに芝生の生育を促そうというのが、シバキーププラスⅤの考え方です。

1㎡あたりの単価は、シバキープⅢ粒剤とシバキーププラスⅤとでは差がありませんので、どうせ購入するのであれば、肥料が入っているシバキーププラスⅤのほうがおすすめです。

緑守
除草の成分は同じですので、雑草を枯らす効果はシバキープⅤもシバキープⅢ粒剤も同じです。

シバキープALはキク科やカヤツリグサには効果なし

  • 価格:1,900円~2,300円 (4リットル)
  • 散布面積:約20㎡~53㎡
  • 1㎡あたりの単価:約35円から115円

シバキープALは芝生の雑草でも特に「スギナ」と「クローバー」に効果がある除草剤です。

▲芝生の中のクローバーに特におすすめです。

MCPPという除草成分をすでに適当な濃度に希釈されているので、そのまま撒くことができます。

【関連】MCPP(メコプロップ)とは

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緑守
上で紹介したシバキープⅢ粒剤やシバキーププラスⅤの主成分のメコプロップPカリウム塩とMCPPは名前が似ていますが別物ですので注意が必要です。

芝生の中のメヒシバにも効果 シバキープエースシャワー

  • 価格:900円~1,200円 (900ミリリットル)
  • 散布面積:約4.5㎡~9㎡
  • 1㎡あたりの単価:約100円から270円

芝生の中の一番やっかいな雑草のひとつがメヒシバでしょう。

メヒシバを防除するためには、土壌処理除草剤(メヒシバを発芽させない)と茎葉処理除草剤 (生えて来たメヒシバを退治)の双方の除草剤を使用することが効果的です。

ただし、近くに枯らしたくない樹木や草花があるときは、土壌処理除草剤は使いづらいです。

なぜなら、土壌処理除草剤は効果が地表で長く続くため、少しずつ成分が周辺に流出し、枯らしたくない樹木や草花へダメージを与える可能性があるからです。

緑守
条件によりますが2m程度は樹木や草花から離したいですね。

そこでメヒシバやオヒシバへ安心して使えるのが「シバキープエースシャワー」

シバキープエースシャワーの成分は「アシュラム」と「MCPP」

緑守
ただし有効なのは、メヒシバが大きくないとき。

アシュラムは濃度によっては土壌処理効果も発揮しますが、シバキープエースシャワーに含まれる成分割合は一番低い値なので周辺の有用植物へのダメージを与えるほどではないです。(アシュラムの有効成分0.5%)

またMCPPは茎葉処理除草剤なので、こちらも周辺の有用植物への影響はありません。

芝生によく生える一年生イネ科雑草と多年生広葉雑草に効果のある、芝生用シャワー除草剤。
芝生に生える雑草の中でも難防除である、シロツメクサ・カタバミ・メヒシバ・スズメノカタビラにも高い除草効果を発揮!

引用元:レインボー薬品

シバキープエースシャワーはカヤツリグサには効果なし

メヒシバの並んで芝生の中のやっかいな雑草「カヤツリグサ」にはシバキープエースシャワーは効果が劣ります。

芝生の中でカヤツリグサが繁茂している場合は、他の薬剤を使用したほうが効果が高いです。

カヤツリグサが繁茂している場合は、こちらの除草剤がおすすめです。

カヤツリグサにも効果を発揮すトリクロピルとアシュラム の効果により、カヤツリグサにも効果を発揮します。

シバキープエース液剤

  • 価格:1,200円~1,500円 (200ミリリットル)
  • 散布面積:約100㎡~200㎡
  • 1㎡あたりの単価:約6円から15円

シバキープエース液剤の成分は上で紹介したシバキープエースシャワーと同様です。

シバキープエースシャワーがすでに適切な濃度に希釈されているのに対して、シバキープエース液剤は原液です。

したがって散布する際に自分で適切な濃度にまで薄める必要があります。

緑守
適切な濃度に薄めないと「シバキープ効果ない」ということになってしまいます。

メヒシバなどの1年生イネ科や多年生の広葉雑草には50倍で希釈しないと効果ない

芝生の中のやっかいな雑草であるメヒシバやオヒシバには濃度の濃い状態のシバキープエース液剤を希釈しなければ効果が期待できません。

またやっかない多年生の広葉雑草に対しても、濃度の濃い状態に希釈する必要があります。

これらのやっかいな雑草には50倍希釈が適切な希釈量です。

仮にお庭の芝生の面積が20㎡の場合、メヒシバなどのやっかいな雑草が広い面積を占めている場合の薬量は次の計算になります。

希釈水量:100ミリリットル/㎡✕20㎡=2000ミリリットル(=2リットル)

シバキープエース液剤の量:2000ミリリットル÷50=40ミリリットル(=40cc)

緑守
40ccということは大さじスプーン2杯と小さじスプーン2杯を2リットルのペットボトルの水で希釈するイメージです。
お庭の雑草の種類を見極めて、適切な濃度に希釈しなければ「シバキープ効果ないじゃん」ということになってしまいますので、注意しましょうね。

 

 

芝生の中の雑草の写真

メヒシバ

▲メヒシバ

オヒシバ

▲オヒシバ

イヌタデ

▲イヌタデに一面覆われた休耕田
▲イヌタデの花

スズメノカタビラ

ヒメジョン・ハルジオン

▲ハルジオン
▲ヒメジョン

セイダカアワダチソウ

▲セイダカアワダチソウ

クズ

▲クズ

シロツメグサ(クローバー)

▲クローバー

カタバミ

▲カタバミ

コニシキソウ

▲コニシキソウ

タンポポ

▲タンポポ

オオバコ

▲オオバコ

ハマスゲ

▲ハマスゲ

 

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