ダイソーの除草剤 の使用には、注意が必要です。
お庭の家庭菜園などで使うと法律違反になり罰金刑や懲役刑になる場合があるので注意が必要です。
どういうことなのか、雑草対策のプロが解説します。
お酢の除草剤 ダイソー で販売されていて人気のようです。 口コミをみても「ダイソーのお酢の除草剤でしっかり枯れた」という口コミなども多くみられます。 実際に試した結果と使ってみて良かった点と悪かった点それと注意点について[…]
ダイソーの除草剤 の主成分
まずはダイソーの除草剤について説明しておきましょう。
ダイソーの除草剤の主成分は「グリホシネート」という成分です。
まず注意が必要なのは、この成分では、雑草の根まで枯らすことはできません。
裏面の解説でも「成分の付着部分のみ枯らすため、根は枯れません」と記載されています。
「除草剤って根まで枯らすんじゃないの」と思っている方に向けて、まずはグリホシネートの成分がどのような特徴があるのか、解説していきながら、どうしてダイソーの除草剤が家庭菜園で使えないのか解説していきたいと思います。
様々な農作物で利用が認められている成分「グリホシネート」
除草剤は様々な難しい検査を通過して、安全に使用できると認められたものが「農薬」として使用できる許可を得ることができます。
いくつもある除草剤の成分の中でも「グリホシネート」という成分は含む除草剤は、多くの野菜での利用の許可を得ています。
「グリホシネート」を主成分とする除草剤の中で、もっとも広く知られているのは「バスタ」という除草剤でしょう。
グリホシネートが主成分のバスタは様々な野菜で使用できる
このグリホシネートが主成分の「バスタ」という除草剤は、様々な農作物で使用が認められている除草剤です。
バスタの使用が許可されている代表的な農作物は、ナシ、ミニトマト、豆類、ナス、シソ、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイ、トウガラシなどなど、90種類以上の農作物(※)で、使用することができます。
(※こちらから使用が認められている農作物の一覧を見ることができます。⇒登録証)
グリホシネートを主成分にしているバスタは、そのくらい安全性が認められている除草剤ともいえます。
農作物では使用できないダイソーの「そのまま使える除草剤」
バスタと同じ成分を使用しているダイソーの除草剤なのに、どうして家庭菜園で使用することができないとはどういうことでしょう。
ダイソーの除草剤には
- そのまま使える除草剤
- お酢で作った除草剤
- 酢の除草剤
の、3種類の除草剤があります。
まずは、「そのまま使える除草剤」について解説していきます。
「そのまま使える除草剤」の裏面を見てみよう
ダイソーの除草剤のコーナーへ行ったら「そのまま使える除草剤」の裏面を見てみましょう。
除草剤の裏面を見ると、裏面の一番目立つところに、「農薬ではありません。農作物には使用できません」とデカデカと記載されています。
これはどういうことかというと、ダイソーの「そのまま使える除草剤」は、農薬取締法に沿った申請をして農薬として使用する許可を得た農薬ではないということを表しています。
除草剤を農作物に使用するためには、農薬として登録する必要がある。
除草剤を農作物に使用するためには、農薬として登録することが、農薬取締法によって厳しく決められています。
この農薬取締法に違反した場合「最大三年以下の懲役、若しくは100万円の罰金(製造・販売・輸入者が法人の場合は1億)」が課せられます。
具体的に次のような場合、農薬取締法に違反したとされます。
- 使用方法を厳守しない
- 農薬登録時に定められた、使用回数、使用量、希釈倍数、使用時期、使用総回数を厳守しない。
- 適用表に記載されていない作物・病害虫・雑草に用いる
- 農耕地で農薬以外の薬剤などを防除目的で使用する
その他にもいろいろな使用方法が取り締まりの対象になりますが、今回のテーマ「ダイソーの除草剤 家庭菜園で使うと法律違反になるので注意」については、④の項目が違反の対象になってきます。