芝生に除草剤をまくのはいつ?雑草対策のプロの常識は「冬に撒く」

芝生に除草剤をまくのはいつ?

私たち雑草対策のプロは、芝生に除草剤をまくのは冬です。

雑草のない冬にどうして芝生に除草剤をまくのでしょうか?

その理由を紹介します。

緑守
雑草の少ない冬の時期に芝生に除草剤をまくと春からの雑草対策がおどろくほど楽になりますよ。
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芝生の雑草対策は冬こそ大切

芝生の雑草対策は冬に行うと、翌春からの雑草対策がとっても楽になります。

今年の夏、芝生の雑草対策に悩まされた方は、ぜひ冬から芝生の除草剤を試してみて下さい。

春からの雑草対策が、おどろくほど楽になることになることに、感激すると思いますよ。

【関連】除草剤を使わない芝生に雑草がはえない方法 設置から2か月後の状況報告します。

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芝生の除草剤を冬にまくのは雑草対策のプロの常識

▲芝生の除草剤を冬に撒くと春からの草ぬきがおどろくほど楽になります。

芝生の除草剤を冬にまくのは、雑草対策のプロの常識です。

なぜなら雑草は生えてしまってからでは、対策がとっても大変だからです。

抜いても刈ってもすぐに大きくなってきて、そのうちに「もう無理」という感じで雑草対策に疲れてしまって、どんどん雑草だらけになってしまいます。

緑守
雑草が生えてしまってからの対策では、途中であきらめてしまって、芝生が雑草だらけになってしまいます。

そうならないためには、冬に芝生用の除草剤を撒いてしまって、「雑草を生えなくする」のが、一番手っ取り早いのです。

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芝生用の除草剤って知っていますか?

▲ホームセンターでも見かけるようになった「芝生の除草剤」
緑守
芝生専用の除草剤があるのを知っていますか?

最近では、ホームセンターでも「芝生用の除草剤」を見かけるようになりました。

ですが、ラウンドアップやネコソギといった、「全枯らし(雑草を全て枯らす)」除草剤と比較すると、まだまだ認知度は低いようです。

売り場も面積も、全枯らしの除草剤と比較すると1/3くらいの印象です。

芝生用の除草剤は、実に簡単に芝生の雑草対策ができるので、もっと売れてもいい除草剤だと思います。

芝生用除草剤に対する勘違い

芝生用の除草剤については、勘違いされている方も多いと思います。

名前の付け方がよくないと思います。

「芝生用除草剤」と聞くと、なんだか「芝生を専門に枯らす除草剤」という印象を持ちませんか?

実は筆者の妻は、ホームセンターへ一緒にいったとき、「へぇ~、芝生を専門に枯らす除草剤なんてあるんだね」と驚いていました。

へー芝生を専門に枯らす除草剤ってあるんだね。
筆者の妻
筆者の妻
緑守
いやいや、芝生用除草剤っていうのは、芝生だけを残して、他の雑草を枯らす除草剤だよ。

芝生用除草剤とは「芝生の中の雑草だけを枯らす除草剤」ですので、勘違いしないようにしましょうね。

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芝生除草剤が雑草だけを枯らすしくみ

▲芝生の中の雑草だけをどうして枯らすことができるのでしょう?

芝生用除草剤は、どうして芝生の中の雑草だけを枯らすことができるのでしょうか。

これは植物の性質を利用したものです。

緑守
少し専門的になりますが、芝生用の除草剤がどうして雑草だけを枯らすことができるのか説明します。

雑草は大きく4つの種類に分けることができます。

4つの種類とは次のような種類です。

一年生広葉雑草

▲芝生のなかで見かける頻度の多い雑草「ヒメジョン」は一年生広葉雑草

一年生広葉雑草とは、一年で種を作って子孫を残し、枯れてしまう葉っぱの幅が広い雑草です。

芝生の中の代表的な一年生広葉雑草には、次のようなものがあります。

ヒメムカシヨモギ、ヒメジョン、イヌタデ、ヤハズソウ、コニシキソウ、ツユクサ

多年生広葉雑草

▲ヨモギ餅で知られるヨモギも芝生の中に育つとやっかいな雑草です。

多年生雑草とは冬に葉が枯れたように見えても、根が生きていて、次の年は根から発芽してくる、葉っぱの広い雑草です。

毎年根が成長していくので、どんどん大きくなっていくため、対策もやっかいです。

芝生の中で見られる多年生広葉雑草の代表的なものには、次のようなものがあります。

ヨモギセイダカアワダチソウカタバミオオバコ、チチコグサ、セイヨウタンポポ、

一年生イネ科雑草

▲ネコジャラシとも呼ばれるエノコログサは大繁殖するので早めの対策が大切です。

一年生イネ科雑草とは、一年で種を作って子孫を残し、枯れてしまうイネのような葉っぱの幅の狭い雑草です。

芝生の中の代表的な一年生イネ科雑草には、次のようなものがあります。

メヒシバ、オヒシバ、エノコログサスズメノカタビラ

多年生イネ科雑草

▲芝生の中でとっても目立つメリケンカルカヤも退治したい雑草の代表です。

多年生雑草とは冬に葉が枯れたように見えても、根が生きていて、次の年は根から発芽してくる、イネのような葉っぱの狭い雑草です。

毎年根が成長していくので、どんどん大きくなっていくため、対策もやっかいです。

芝生の中で見られる多年生イネ科雑草の代表的なものには、次のようなものがあります。

チガヤメリケンカルカヤ、ススキ、スズメノヒエなど

芝生は「多年生イネ科」の仲間

上に紹介した「一年生広葉雑草」「多年生広葉雑草」「一年生イネ科雑草」「多年生イネ科雑草」の分類で、芝生は「多年生イネ科雑草」の仲間にあたります。

そもそも、「雑草」か「雑草でないか」という判断は、人間の都合にあわせた呼び方であって、本来であれば「多年生イネ科植物」というべきでしょう。

芝生は「多年生イネ科植物」なのです。

芝生除草剤は多年生イネ科雑草以外の雑草を枯らす除草剤

▲芝生用除草剤は「多年生イネ科植物」以外を枯らすことができる除草剤です。

芝生除草剤が芝生以外の雑草を枯らす仕組みは、「多年生イネ科雑草」以外を枯らすことのできる除草剤です。

上で紹介した4つの種類の雑草のうち、「多年生イネ科雑草」以外の「一年生広葉雑草」「多年生広葉雑草」「一年生イネ科雑草」の3種類の雑草については、芝生除草剤で枯らすことができます。

これが芝生用除草剤が芝生以外の雑草を枯らすことができる理由です。

広葉雑草を枯らすと芝生はきれいに見える

▲葉っぱの広い雑草だけを除草剤で退治するときれいな芝生に見えるようになります。

庭の芝生の雑草が目立つのは、庭を見た時に芝生とはみかけのことなる、葉っぱの広い雑草が気になること大きな理由だと思います。

これらの雑草がなくなるだけで、庭の芝生は随分ときれいな状態に見えるようになります。

芝生用除草剤は芝生と見た目の違う広葉雑草を枯らすことができるので、芝生がきれいに見えるようになります。

緑守
次のページで冬に撒くおすすめの除草剤と効果のある雑草を写真付きでについて紹介します。
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