チガヤとは
チガヤとは熱帯から暖帯に分泌しているイネ科の植物です。
根は地中深く蔓延していて、この根に栄養分を多量に蓄えています。
芝生地では造成初期や刈り取り回数が少ないところに見られます。
チガヤは刈り取りを繰り返すと地下部は徐々に衰退しますが、刈り取りだけでは容易に消滅しないやっかない雑草です。
芝生の中のチガヤの雑草対策はすごく難しい
芝生の中にチガヤが侵入した場合、チガヤの雑草対策はとても困難です。
地下茎でも広がり、種でも生殖範囲を広げるチガヤは、一度生育しだすと駆除は困難です。
さらに根からは他の植物の生育を阻害する物質を分泌し(アレロパシー効果)自らの極相状態を作り上げます。
芝生専用除草剤では退治できないチガヤ
チガヤは芝生と同じ多年生イネ科植物です。
芝生と同じ種類の植物であるので芝生を枯らさないで他の雑草を枯らす選択制除草剤「芝生専用除草剤」では、チガヤには効果がありません。
芝生専用除草剤では、チガヤを枯らすことはできないのです。
チガヤを枯らす除草剤は芝生も枯らすので注意
チガヤを除草剤で枯らそうとする場合、芝生も一緒に枯れてしまうことを覚悟する必要があります。
芝生の中のチガヤ対策には、芝生も一緒に枯れてしまうことを覚悟して、チガヤが生えている範囲前面に、全枯らしの除草剤または、多年生イネ科植物を枯らす除草剤を散布し、チガヤも芝生も枯らしたのちに、再度芝張を行い、芝生を更新する作業が必要になります。
チガヤを枯らす除草剤としては以下のような除草剤があります。
フレノック粒剤
フレノック粒剤 2.5kg この一袋で約400平米のササ、ススキ、チガヤの再発生を強く抑制します。 【除草剤】【業務用】
フレノック粒剤はチガヤやススキ、ササなど退治の難しいイネ科雑草の対策として、利用がしやすい除草剤です。
粒状の土壌処理除草剤ですので、退治したいチガヤが生えている箇所に、パラパラとふりかけその後上から水を掛けます。
土壌処理除草剤は、土におちてはじめて効果を発揮するので、水をかけて地面におとしてやることが必要です。
ラウンドアップやサンフーロンなどの全枯らし除草剤
ホームセンターで販売されているラウンドアップやサンフーロンなどの全枯らしの除草剤も、チガヤの雑草対策として利用できます。
繰り返しになりますが、全枯らしの除草剤ですので、芝生も枯れてしまうことは覚悟して下さい。
チガヤにラウンドアップを散布して枯らすためには、5月から6月に掛けて枯らすのが効果的です。
ラウンドアップやサンフーロンは上で紹介したフレノックと違い、茎葉処理の除草剤です。
地面に落ちると不活性化します。
したがって散布後2週間から3週間くらい経過したのち、芝生を張り替えるのがおすすめです。
チガヤ対策の防草シートの選び方
チガヤを刈り取ったり除草剤で枯らしたのち、防草シートでチガヤ対策としたいとき、選ぶ防草シートには以下の点に配慮することをおすすめします。
もっとも有効な芝生の中のチガヤの雑草対策
このページではチガヤとチガヤの雑草対策を紹介しました。
芝生のチガヤの雑草対策として一番効果的なのは、芝生を元気に健全に育てることです。
きちんと手入れされた芝生であれば、葉が密集しているので、雑草もなかなか侵入してこれません。
チガヤの種が飛んできても、芝が密集しているので、種が土の面まで落ちること無く、発芽することがありません。
芝生を健全に育てる方法については、こちらで細かく紹介しているので、是非参考にしてみて下さいね。
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