秋に穂を出す背の高い芝生の雑草「メリケンカルカヤ」 の雑草対策

秋になると芝生に中で背が高く目立つ雑草が出てきます。この雑草「メリケンカルカヤ」といいます。芝生の中で目立つので対策をしたいですが、このメリケンカルカヤの雑草対策は、なかなか難しいです。このページではメリケンカルカヤの雑草対策を紹介します。
緑守
こんにちは。雑草対策アドバイザーの緑守(みどりまもる)です。
緑守
今回は秋に穂を高く伸ばす芝生の雑草の中でも特に困る「メリケンカルカヤ」の対策について紹介します。今回は次の3項目について紹介します。
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秋になると目立つメリケンカルカヤとは?

お盆過ぎに目立つようになるメリケンカルカヤ 撮影9月19日

メリケンカルカヤとは、「アメリカから来たカルヤカ」ということで名前が付けられた「多年生イネ科植物」です。

緑守
メリケンは昔のアメリカの言い方ですね。

カルカヤとは、漢字で書くと「刈萱」。以前は茅葺の屋根に使われたどこにでも見られた「カヤ」のことです。

名前 メリケンカルカヤ
分類 多年生イネ科
原産地 北アメリカ
花期・出穂期 9月から10月
花言葉
誕生花
緑守
メリケンカルカヤの「多年生イネ科」という特質が、雑草対策が大変になる理由です。

メリケンカルカヤの特徴

高さ50cmから1mくらいになります。 撮影9月19日

帰化植物であるメリケンカルカヤは、芝生の中で大きく成長する「多年生イネ科」で、雑草対策にも頭を悩ませる雑草です。

メリケンカルカヤの特徴は以下のようなものがあげられます。

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秋になると芝生の中で背丈が50cmから1mくらいと目立つ

 

少し赤みを帯びたものも 撮影9月25日

メリケンカルカヤは、秋になるといきなり目立つようになる芝生の雑草です。

急に「あれ、こんなとこに背の高い雑草」という感じで、唐突に目立つようになります。

春になると枯れた状態で芝生の中に残り見苦しい

▲春になると立ち枯れの状態になり見苦しい「メリケンカルカヤ」

秋に芝生の中で育ったメリケンカルカヤは、春になるとそのままの状態で立ち枯れ状態になります。

春になって芝生が青々と育った中で、メリケンカルカヤの枯れた穂が立っているのは、景観的に見苦しいです。

緑守
芝生の管理をする上で、メリケンカルカヤはなんとか退治したい雑草の代表です。
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秋に出穂する様子が可愛いと口コミもあるメリケンカルカヤ

綿毛が可愛いとの口コミも

メリケンカルカヤは秋に出穂します。

「秋の夕陽をバックにしたときの出穂の様子がかわいい」との口コミもあります。

メリケンカルカヤの出穂の様子は、少しはかなげで、その様子を「可憐」と思う人もいるのかもしれませんね。

メリケンカルカヤの対策が難しい理由

理由1:根が深くまで育ち根から抜くことができない

メリケンカルカヤは、手で引き抜こうと思っても、根が深く地中に育っているので、なかなか引き抜くことができません。

抜くのに力が必要なメリケンカルカヤ 撮影9月27日

引き抜いても地上近くで根が切れて、完全に伐根することはほぼ不可能です。

地表面の根が千切れて抜けるだけです。 撮影9月27日

理由2:芝生の中だと除草剤で対策ができない

メリケンカルカヤは除草剤で退治しようと思っても、メリケンカルカヤは芝生と同じ「多年生イネ科雑草」のため、除草剤で退治するのが難しいです。

芝生と同じ仲間なので、ホームセンターなどで販売している「芝生専用除草剤」では、対策をすることができません。

芝生専用除草剤ではメリケンカルカヤに効果ありません。

芝生の中のメリケンカルカヤにはラウンドアップは撒けない

ラウンドアップやネコソギといった、全ての植物を枯らす除草剤ならば、メリケンカルカヤを枯らすことはできます。

ですが芝生の中のメリケンカルカヤに対しては、ラウンドアップやネコソギといった「全枯らし」の除草剤をまくことはできません。

緑守
ラウンドアップやネコソギを芝生の中のメリケンカルカヤに撒くと、芝生まで枯れてしまいます。
「メリケンカルカヤ」にラウンドアップはおすすめしない
ホームセンターなどで一番販売されているラウンドアップは、芝生の中のメリケンカルカヤの対策としてはおすすめしません。ラウンドアップは全ての植物を枯らす「無選択型除草剤」です。ラウンドアップはメリケンカルカヤだけでなく、芝生も枯らしてしまいます芝生の中で除草剤を使用する場合は、必ず「芝生専用除草剤」を使用して下さい。

芝生の中に侵入するとやっかいなメリケンカルカヤの雑草対策はどのようにすればよいのでしょう。

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