庭の芝生の雑草を形態によって分類
庭の芝生によく見られる雑草は、雑草の形態によって3つの種類に分けられます。
それぞれの雑草の種類にあった雑草対策をすることで、できるだけ雑草対策にかかる労力を少なくするために、このページでは
庭の芝生の雑草を知って効果的な雑草対策をしよう
とういうことで紹介していきたいと思います。
イネ科雑草
イネ科雑草とは、イネのように細い葉をもつ雑草のことです。
代表的なイネ科雑草
メヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラ、チガヤ、スズメノヒエ、ススキ、ササ類など
芝生の中のイネ科雑草対策は一年生雑草か多年生雑草かを見極めて対策を行う
芝生の中のイネ科雑草対策として大切なことは、対策をしたい雑草が、「一年生のイネ科雑草」なのか「多年生のイネ科雑草」なのかによって、対策が異なります。
雑草対策をしたい雑草が、スズメノカタビラやメヒシバ、オヒシバなどの一年生の雑草であれば、一年生雑草に効果がある除草剤を散布することで、芝生の雑草対策にかかる労力を、大きく減らすことができます。
これらの一年生のイネ科雑草の場合、種から発芽することになるので、種の発芽を抑える除草剤、あるいは発芽した初期に効果がある除草剤が効果があります。
ホームセンターなどで芝生用除草剤として販売されている、シバニードアップなどには、これらの一年生雑草の発芽や、発芽初期に効果がある成分が含有されているため、芝生の中の一年生のイネ科雑草対策として、使用できるということになります。
ところが対策としたい雑草が、チガヤやススキあるいはササ類などの多年性のイネ科雑草であれば、対策はやっかいです。
芝生対策用の除草剤は使用できません。なぜなら芝生(コウライ芝・ノシバなどの日本芝)も多年生のイネ科であるため、多年生イネ科雑草に効果がある除草剤(ラウンドアップなど)を掛けると、芝生も一緒に枯れてしまうからです。
従って、芝生の中の多年生イネ科雑草については、小まめに手で抜き取るしか、方法がありません。
ちなみに芝生の雑草対策に除草剤を使用することに不安がある方は、以下のページを見てみて下さいね。
広葉雑草
広葉雑草とは、名前のとおり広い葉っぱをもつ雑草です。
代表的な広葉雑草
タンポポ、オオイヌノフグリ、ハハコグサ、ヒメジオン、オオアレチノギク、セイダカアワダチソウ、ヨモギ、クズ、ギシギシなど
芝生の中の広葉雑草対策は、除草剤を使うことで比較的容易に行うことができる。
芝生の中の広葉雑草雑草対策は、広葉雑草対策の除草剤を使用することで、比較的容易に行うことができます。
上でも説明したように、芝生は多年生のイネ科なので、広葉雑草にのみ効果がある薬剤を使用すれば、イネ科である芝生には影響がないからです。
緑地の管理に携わっている私たちプロが、イネ科植物だけを残すために、広葉雑草対策としてもっとも使われている薬に「ザイトロン」という薬剤があります。
このザイトロンについても、最近ではホームセンターなどで販売されるようになってきました。
もちろん、前述の芝ニードアップなどの芝生専用除草剤も使用は可能です。
カヤツリグサ科やトクサ科など葉がイネ科のように細い広葉雑草
イネ科雑草のように幅が狭い葉をもちながら、広葉雑草に分類される雑草です。
代表的なイネ科のような広葉雑草
カヤツリグサ、スギナ、ヒメグサ、ニワゼキショウ、トクサなど
イネ科のような広葉雑草はやっかい
これらのイネ科のような広葉雑草の対策がいちばんやっかいです。
これらのイネ科のような広葉雑草は、根も地下深くまで伸ばし、除草剤に対しても耐性が強く、通常の芝生用の除草剤では、中々枯れてくれません。
手で抜き取ろうと思っても、地中深くまで根を下ろしているため、地表面だけむしり取る形になり、根は残るため、すぐに再生してきます。
これらのイネ科のような広葉雑草対策については、次回あらためて紹介したいと思います。
「庭の芝生の雑草を知って効果的な雑草対策をしよう」まとめ
今回は、「庭の芝生の雑草を知って効果的な雑草対策をしよう」ということで紹介させて頂きました。
芝生の中の雑草対策として、3種類の対策が必要であることを、おわかり頂けたでしょうか。
最後に紹介した、「イネ科のような広葉雑草」については、芝生の中で対策が一番やっかいな雑草ですので、またあらためて紹介したいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。