雑草対策 塩 は除草剤よりもからだに悪いので使ってはダメです。雑草対策のプロが解説。

雑草対策 塩 について解説します。

雑草対策 塩 は、実は除草剤よりからだに悪い影響を与える場合があります。雑草対策に「除草剤よりも安全な塩を使ってみよう」という気持ちはわからないではないですが、実は「塩」の毒性は、除草剤よりも高いっていわれたら、あなたは信じられますか?雑草対策のプロが解説します。
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 雑草対策 塩 を撒いたら雑草は枯れる?

雑草対策 塩 に塩を撒いたら雑草は枯れます。

これは浸透圧の関係です。

浸透圧については、子供のころ、理科の授業で実験をしたことがあるかと思います。

雑草対策 塩 を散布すると、塩は土壌の中に残り続け、「濃い塩水」が雑草の根の周りに残り続けることになります。

濃度の濃い塩水に、雑草の根から水分が吸い出されて、雑草は枯れていくというしくみです。

雑草の場合は雑草が枯れるということですが、農作物においても同じ状況がおきます。

これが「塩害」です。

 雑草対策 塩 についてのネットの評判

▲雑草だらけになった芝生の雑草に 雑草対策 塩 を撒きたい気持ちはわかりますが・・・

まずは 雑草対策 塩 についてネットの評判から引用して紹介します。

 雑草対策 塩 に対するネットの評判

くらしのマーケットマガジンから
雑草対策に塩がおすすめできない理由。(中略)植木や花、野菜などが一切育たなくなってしまいます。(中略)近所の庭や農家へ流れ出る可能性もあります。(中略)建物にもダメージを与えてしまいます。

引用元:くらしのマーケットマガジンさま


ミドリスから
塩を撒くと、その土地の土壌の塩分濃度が高くなってしまう可能性があります。そして実際に塩分濃度が高い土地は、土地自体の価値が下がってしまう。(中略)敷地内にある建物の外壁や鉄筋コンクリートが劣化したり、車が錆びてしまったりします。(中略)近所の建物の外壁や鉄筋コンクリートが劣化する。農家の作物がうまく育たなくなったり、枯れてしまったりして、収入に影響を及ぼす。

引用元:ミドリス様

ミツモアMediaから
地中に残り続けて土壌の性質を変えてしまう。(中略)塩分が隣家の庭や周辺の畑などへ流出するおそれ。(中略)家の外壁や鉄筋コンクリートを浸食して劣化させたり、電線の腐食や車のさびなどを発生させたりします。

引用元:ミツモアMedia様

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 雑草対策 塩 のデメリット。ポイントは3つ

いずれの評判をみても、 雑草対策 塩 を使うことは

  1. 土壌中に残って塩害を起こし続ける。
  2. 建物基礎や配管の錆の原因になる。
  3. 流出により近隣に迷惑をかける。

これらの3つの理由により、使うのは望ましくないとの評判が紹介されています。

ですが実は、 雑草対策 塩 を使うことは、ペットや小さな子供さんの健康へ悪影響を与える可能性があるので望ましくないのです。

 雑草対策 塩 の健康への影響。「LD50」という数値を知っていますか?

▲健康への悪影響を与える目安になる数値にSD50というものがあります。
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食品や薬剤の毒性を表す指数「LD50」とは

食品や薬剤などが、健康に悪影響をあたえる目安の指数としてLD50という数値が使われます。

LD50とはMedian Lethal Dose, Lethal Dose 50の省略です。

以下、内閣府の食品安全委員会で説明されている内容です。

 化学物質の急性毒性の指標で、実験動物集団に経口投与等により投与した場合に、統計学的に、ある日数のうちに半数(50 %)を死亡させると推定される量(通常は物質量(mg/kg体重)で示す)のこと。LD50の値が小さいほど致死毒性が強いことを示す。

引用元:食品安全委員会(一部加筆)

食塩や除草剤にも、この「LD50」という数値が公表されています。

「除草剤」と「塩」その他の「食品」のLD50を比較してみよう

▲フグの毒「テトロドドキシン」のLD50は、0.0085(mg/kg)だそうです。

ここからは、代表的な除草剤のLD50と塩、そしてその他の代表的な食品のLD50の値について比較してみましょう。

食品・医薬品や天然物と農薬成分のLD50値の比較

くりかえしになりますが、

毒性の強さを示す指標は、実験動物に、試験物質を投与(経口、経皮の場合)した試験を基に、投与した動物の半数を死なせる量を、体重あたりの投与量(mg/kg)で示した「急性毒性半数致死量(LD50)」がよく使用されます。

引用元:農業工業会

すなわち、LD50値は値が小さいほど毒性が強いことになります。

身近な食品や薬剤のLD50値の一覧表をグラフで見える化

身近にある食品や薬剤などのLD50値を抜粋して一覧表にまとめてみました。

▶表は右へスライドできます。

分類 主に含まれる食品・薬剤 検査対象物質 LD50値(mg/kg) 備考
天然毒素 食中毒原因菌 ボツリヌス毒素 0.000000032 _
天然毒素 フグ毒 テトロドトキシン 0.0085 _
医薬品 解熱剤等 アスピリン 400 _
食品等 タバコ ニコチン 24 _
食品等 トウガラシ カプサイシン 60 最低値
食品等 コーニー・茶 カフェイン 174 最低値
食品等 食塩 食塩 3000 最低値
農薬 殺虫剤 アセフェート 480 最低値
農薬 殺菌剤 イソプロチオラン 1350 _
農薬 除草剤 グリホサート 10537 最低値・(ラットメス)

表の数値をわかりやすくするために棒グラフにしてみました。

以下が上の表をグラフにしてみたものです(※)。

 雑草対策 塩 をグラフ化
▲しつこいですが数値が小さいほど毒性が強いということになります。

日頃から食べたり嗜好したりしているものでも、農薬よりも毒性が強いものがあることが、おわかりになると思います。

私もコーヒーやお茶に含まれるカフェインは、塩よりも毒性が強いので、びっくりしました。

(※数値は農業工業会より転用して記載しました。)

このグラフを見ると食塩のほうが除草剤の成分よりも毒性が強いことがお分かり頂けると思います。

このページのタイトル「雑草対策 塩 は除草剤よりもからだに悪いので使ってはダメです。」も理解頂けるのではないかと思います。

▲同じ量の塩と除草剤を撒いたら、塩を撒いたほうがペットには危険ということです。

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