庭の芝生に生えた稲みたいな雑草「メヒシバ」の雑草対策

秋になると庭の芝生に「稲みたいな」雑草が生えてくる場合があります。その雑草「メヒシバ」かもしれません。メヒシバが庭の芝生に生えてくるとあとが大変です。メヒシバは多量の種をおとすので、一度侵入してくると後の雑草対策が大変です。このページではメヒシバの特徴とメヒシバが生えて来た時の雑草対策を紹介します。
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メヒシバとは

庭の芝生に生えたメヒシバ

メヒシバとは秋になると特に目にすることが多い雑草です。

道路や放置された空き地など、一面メヒシバに覆われているような場所もみられます。

休耕田を覆い尽くしたメヒシバ 撮影9月17日

そのくらいに強い雑草ということなんですね。

名前 メヒシバ
分類 一年生イネ科
原産地 日本、アジアの熱帯〜温帯地域
花期・出穂期 7月から11月
花言葉 情緒不安定、侵略者
誕生花

メヒシバの特徴

撮影 9月30日
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メヒシバの特徴1:刈り取ってもすぐに成長してくる

撮影 9月19日

メヒシバは生長点が地面に近くにあります。

メヒシバに限らず、この生長点を刈り取らないかぎり、植物はすぐに成長してきます。

メヒシバは生長点が地際にあるので、刈り取りが難しく、草刈りをしてもすぐに成長してくるのです。

メヒシバの特徴2:メヒシバは窒素が大好き

緑守
メヒシバは窒素肥料が大好きです。

メヒシバは窒素肥料が大好きな雑草です。

特に芝生は「芝生をきれいな緑色に育てたい」という思いから窒素が多目の肥料を散布する場合もあります。

そうするとメヒシバには絶好の生育環境ということになります。

芝生に肥料をやるときは、バランスのいいNとPとKがバランスよく配合された肥料を散布しましょう。

Caを施用することも酸性中和になりメヒシバの発生を抑える効果があります。

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メヒシバの特徴3:手抜き除草が難しい

メヒシバの穂をつかんで抜こうとしても、掴んだ穂だけが千切れて、根から引き抜くことが難しいです。

手で抜いて除草をしようと思っても難しいのがメヒシバです。

根が残ってしまうので、手抜きでの除草は難しいです。

茎も細くすぐに切れてしまうメヒシバ 撮影10月10日

芝生の中のメヒシバの雑草対策

芝生の中のメヒシバの雑草対策1:種を撒き散らさないように注意

メヒシバの種 撮影9月20日
緑守
メヒシバの種は飛び散りやすいので注意が必要です。

メヒシバの雑草対策のひとつめは、メヒシバの種を撒き散らさないことです。

メヒシバの発芽時期は4月から10月くらいまで、ダラダラと長期間にわたり発芽します。

特にお盆を過ぎたころから発芽したメヒシバは生育が旺盛で、ひと月ほどで穂を出し、その後2週間くらいで完熟し種をおとします。

メヒシバの種の生産力はハンパ無く、1株あたり3万から7万粒の種をつけるといわれています。

刈り取りの際には、これらの種をばら撒かないように刈り取ることが大切です。

芝生の中のメヒシバの雑草対策2:芝生専用除草剤を使う

発芽初期の除草剤が効果的です。撮影6月15日

芝生の中のメヒシバはダラダラと長期間発芽が続きます。

特にメヒシバの発芽が旺盛なのは、4月から6月ですので、この時期に発芽を抑える除草剤の使用が効果的です。

この時期、芝生も生育が盛んな時期ですので、ラウンドアップは使用することができません。

緑守
ラウンドアップの使い方には注意が必要です。

ラウンドアップを使用したら、芝生まで枯れてしまいます。

4月から6月のメヒシバの発芽期に有効な除草剤は、以下のようなものがあります。

  • シマジン
  • ウェイアップ
  • ローンクリーナー

ホームセンターで購入できる気軽に利用できる除草剤では、

シバニードは粒状なので使いやすいです。

芝生の中のメヒシバの雑草対策3:芝刈りを小まめに行う

by photoAC

芝生の中に生えて来たメヒシバは盛んに生育し種子を生産しています。

これらの種子の生産を抑えることが、メヒシバの雑草対策としては重要です。

メヒシバが結実し種となるのは9月頃までに発芽したものです。

メヒシバの結実を抑えるためには、芝刈りを励行して、種ができないようにすることが、大切です。

メヒシバは出穂後10日余りで完熟するので、出穂を確認したら、その週末には刈り取りをすることで、メヒシバは次第に衰退していきます。

もっとも有効な芝生の中のメヒシバの雑草対策

by PhotoAC

このページではメヒシバとメヒシバの雑草対策を紹介しました。

実はメヒシバの雑草対策として一番効果的なのは、芝生を元気に健全に育てることです。

きちんと手入れされた芝生であれば、葉が密集しているので、雑草もなかなか侵入してこれません。

メヒシバが種を落としても、芝が密集しているので、種が土の面まで落ちること無く、発芽することがありません。

芝生を健全に育てる方法については、こちらで細かく紹介しているので、是非参考にしてみて下さいね。

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