こんにちは。 管理人2-kaです。
セイダカアワダチソウの花が咲き乱れる季節になってきましたね。
セイダカアワダチソウって、どんな植物?っていう方もいらっしゃるかもしれませんが
今の季節、10月から11月に掛けて
道端や堤防などで、黄色い花を満開に咲かせている、あの植物です。
セイダカアワダチソウの名前のとおり
背が高く、黄色い毒々しい花を咲かせているので
見るからに「この花って花粉症とかの原因になるんじゃないの」と
心配される方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
このページでは、
セイダカアワダチソウの花粉でアレルギー鼻炎?花粉でアレルギー意外な植物
ということで、紹介していきたいと思います。
1.セイダカアワダチソウと、花粉アレルギーの意外な関係
はじめに結論を言ってしまいますが、セイダカアワダチソウと花粉アレルギーとは全くの無関係です。
というのも、あんなに派手に花を咲かせているにも関わらず
セイダカアワダチソウは、花粉を飛ばしません。
セイダカアワダチソウの花をよ~く観察してみると
ミツバチなどの虫が、花の蜜を吸いに来ているのを、見ることができます。
虫が蜜を吸いに来ているのは、どういうことだかわかりますか?
実は、虫が蜜を吸いに来るということは、虫が花粉を運んでくれて、メシベに受粉することで
初めて種を作ることができる、虫媒花なのです。
そうです、セイダカアワダチソウは花粉を飛ばすことができない花なのです。
セイダカアワダチソウは、花粉を飛ばさない。つまり花粉アレルギーの原因とはならない雑草だということなのです。
2.ヨーロッパではセイダカアワダチソウが、意外な活用方法をされている
このセイダカアワダチソウ、実はアメリカのアラバマ州では、「ゴールデンロット」と呼ばれて、州の花としても愛されているそうです。
私は、緑地の管理人の専門家なので、セイダカアワダチソウなんて、どんどん蔓延って、他の日本の在来の植物を被圧(覆って枯らしてしまう)とんでもない植物だというイメージしかないのですが、このような「ゴールデンロット」なんていう、可愛い名前を付けて、愛でている場所があることに、驚きました。
さらに調べてみると、このセイダカアワダチソウ、なんでもヨーロッパでは、泌尿器系の炎症や腎臓結石の治療に効果があると認められ、伝統的に利用されてきたというのですから驚きです。
さらに調べてみると、セイダカアワダチソウにはサポニンが含まれていて、抗真菌作用があり、水虫対策などへの効果や、同じく含まれる「ルチン」の効果により、心臓病などへの効果も認められているというのです。
セイダカアワダチソウ、ちょっと見る目が変わりますね。
3.秋の花粉アレルギーの原因になる雑草たち
セイダカアワダチソウは、秋の花粉アレルギーの原因ではないことは、様々な植物園などのサイトでも紹介されていますので、確かな情報です。
それでは、セイダカアワダチソウでなければ、秋の花粉アレルギーの原因となるのは、どのような植物なのでしょうか?以下、代表的な秋の花粉アレルギーの原因となる雑草について、紹介したいと思います。
3-1.ブタクサ
セイダカアワダチソウとよく間違えられるのが「ブタクサ」という雑草です。
ブタクサはセイダカアワダチソウとよく似ていますが、セイダカアワダチソウと違い、花粉を風で飛ばして受粉する風媒花です。
3-2.ヨモギ
ヨモギもブタクサと同じ、キク科の雑草です。
ヨモギと言えば、ヨモギ餅やお灸のときに使うものなど、良いイメージを持つ人が多いと思いますが、実はそのあたりの道端に、いくらでも生えている雑草です。
このヨモギは秋に目立たない、紫色の花を咲かせます。この花も、秋の花粉症の原因となります。
3-3.エノコログサ、カモガヤなどのイネ科雑草
イネ科の中でも、エノコログサやカモガヤなどという雑草は、花粉症の原因になるようです。
これらの雑草は、「洋芝」とも呼ばれ、明治初期に牧草用に輸入されたものだそうです。
4.スギ花粉は大丈夫でも、秋の花粉に悩まされる人も
春のスギ花粉は大丈夫でも、秋の花粉症に悩まされる人もいるようです。
ちなみにこのブログの管理人2-kaも、その一人です。
春のスギ花粉の時期はなんでもないのに、9月末から鼻水が垂れるようになり
「風邪かな」と思って病院へ行くと、「花粉症だねぇ」と言われました。
秋に「風邪かな」と思う症状が出てきた人は
秋の花粉症も疑ったほうがいいかもですね。