YOASOBIの歌にハルジオンという花が題名についた歌がありますね。このハルジオンとはどんな花か気になっている方もいるかもと思い、今回はハルジオンについて紹介したいと思います。
YOASOBIが題名に選んだハルジオンは春の野の花
YOASOBIの歌の題名になっている「ハルジオン」
ハルジオンは漢字で書くと「春紫苑」
春に咲く「紫苑」という意味で名前がつけられたそうです。
ちなみに「紫苑」は秋に咲くキクのような花。
この紫苑の花は紫色や青色が多いです。
この紫苑と同じような花をしていて、少し淡い紫やピンク色をしていて、春に咲くので「ハルジオン(春紫苑)」という名前がついたそうです。
ハルジオンの特徴
ハルジオンの花の特徴は、少しピンクがかったキクのような花です。
春4月から5月にかけて、普通に道端にみられます。
この写真はアップにしていて、「綺麗な野の花」のように見えますが、実際に道端で見ると、おそらくあまり気にも留めない花かもしれません。
そのくらいありふれてみることができる花です。
境界線の向こうに咲いた
鮮烈な花達も
本当ま見えてたのにYOASOBI「ハルジオン」より
YOASOBIの歌詞の中で「鮮烈な花たち」という表現が出てきますが
鮮烈な花の印象とは若干イメージが違うかもしれません。
ハルジオンの花言葉
ハルジオンの花言葉は「追想の愛」
YOASOBIの歌詞の中にも、昔の恋人を想う様子が表現されていますね。
ハルジオンの花言葉の由来
ハルジオンの花言葉は「追想の愛」
この花言葉の由来は、共通して「つぼみがうなだれている様子」と紹介されているのが多いようですね。
「追想の愛」の花言葉は、ハルジオンの茎が中空でツボミの状態では下向きに垂れていることから、そのうなだれる様子にちなむともいわれます。
引用元:e恋愛名言集
ハルジオンに姿形が似ているシオン(紫苑)の花言葉「君を忘れず」「追憶」から来ていると言われています。
紫苑の存在は平安時代の「今昔物語集」にも記されており、亡き父を悼む兄弟の物語に登場します。弟は思い草で知られる紫苑をお墓参りで植えていたということが、紫苑の花言葉の由来だと伝えられています。
引用元:GreenSnap
楽しかった頃の恋愛を思い出し、まるでため息をついているかのような姿です。「追想の愛」の花言葉は、このことが由来になっているといわれています。
引用元:花言葉のシャルロー
海外でのハルジオンの花言葉の由来
海外ではハルジオンの花言葉の由来は少し違うようです。
especially pretty plant having a delicate fringe of threadlike rays around flower heads having very slender white or pink rays; United States and Canada(特に、花の頭の周りに糸のような光線の繊細なフリンジがあり、非常に細い白またはピンクの光線を持っているかわいい植物。 )
引用元:SHABDKOSH
なぜYOASOBIはハルジオンを題名に付けたのか
ハルジオンの歌詞に込めた想いは、原作の「それでもハッピーエンド」という小説がベースになっています。
この小説とハルジオンの歌詞とを読み比べると、「ハルジオン」に掛けた意味というのも少し明らかになってきます。
以下、簡単に「こうではないか」と思われる部分を箇条書きでご紹介。
- ハルジオンの蕾(曲の中で「蕾」という言葉も出てきますね。):ハルジオンの蕾は下を向いて垂れ下がります。前を向けないうつむいている姿と重なりますね。
- ハルジオンの葉:ハルジオンの葉は、茎を抱きかかえるように茎を覆います。彼氏に対する執着のようなものが、表現されているのかもしれませn。
- ハルジオンの茎:ハルジオンの茎は、茎の中が空洞になっています。この空洞が虚無感をあらわしているのかも。
- 蕾から花が咲く様子:垂れ下がっていた蕾が、花が開いて空を向くさまは、再び歩き出そうとする様に重なるのかもしれませんね。
- ハルジオンの花言葉:ハルジオンの花言葉は「追想の愛」。もっともこの曲にあっている花言葉ですね。
ハルジオンとそっくりな花がある
ハルジオンとそっくりな花があります。
その花の名前は「ヒメジョン」
漢字で書くと「姫女宛」
本来「紫苑(しおん)」の、 漢字が使われるべきなのだが、 日本産で「姫紫苑」 という別の植物があり、 それと区別するため
「姫女苑」の漢字を あてたらしい。引用元:季節の花300
ハルジオンが4月から6月に掛けて花をつけるのに対して、ヒメジオンはハルジオンの後を追いかけるように7月から9月くらいまで咲きます。
どちらも同じような花なので、白い花がずっと見られるありふれた雑草の花というイメージです。
ハルジオンの花言葉が「追想の愛」に対して、ヒメジオンの花言葉は「素朴で清楚」。
YOASOBIの歌詞としては「ハルジオン」のほうが合っているといえそうですね。
ハルジオン | ヒメジョオン | |
---|---|---|
草丈 | 30~100cm | 50~150cm |
花 | 直径2cmくらい | |
開花期 | 4~7月 | 6~10月 |
蕾 | 下向きに付く | 上向きに付く |
葉 | 葉裏に毛がない | 両面に細かい毛が生えている |
茎 | 空洞 | 詰まっている |
「YOASOBIの歌のハルジオンってどんな花」まとめ
今回、ふとしたきっかけで、今をときめくYOASOBIが「ハルジオン」という雑草を題名につけているのを知り、この曲を知りました。
はじめて聞きましたがとってもいい曲ですね。
雑草の対策を仕事にしている管理人としては、ハルジオンはヒメジョンは気にも留めない花ですが、この曲を知り、もう少し野の花にも興味を持ってみようと思いました。