春に見つけた濃いピンク色の大きな花
その花は「アツミゲシ」という花かもしれません。
アツミゲシとは
アツミゲシはアヘン法で栽培が禁止されている植物
アツミゲシはアヘン法で栽培が禁止されている植物です。
あへん法(あへんほう、昭和29年法律第71号、Opium Law[1])は、医療および学術研究の用に供するあへんの供給の適正を図るため、国があへんの輸入、輸出、収納および売渡を行い、あわせて、けしの栽培ならびにあへんおよびけしがらの譲渡、譲受、所持等について必要な取締を行うことを目的とする日本の法律である(同法1条)。
引用元:Wikipedia
アヘンの原料となる植物「アツミゲシ」
アツミゲシはアヘンの原料となる植物です。
成熟しない実に「モルヒネ成分」を含むことから、「あへん法」により栽培が禁止されている植物です。
なので、個人で抜いたり、抜いて保健所へ届けたりするのは、正しい取り扱いの方法ではないそうです。
良かれと思って、抜いて保健所などへ届けるまでの間が「アヘンの原料となる植物を保持している」という扱いになるそうです。
アツミゲシと園芸用ケシの見分け方
園芸用のケシの仲間には、「ひなげし」や「ポピー」と呼ばれるものがあります。
これに対してアツミゲシは帰化植物で、こぼれ種によりどんどん増えるそうです。
アツミゲシは葉の形で見分ける
アツミゲシの見分け方は、葉の特徴で見分けます。
アツミゲシの葉の特徴は「葉の形がギザギザ」で、「葉が茎を包む」ということで見分けます。
確かに特徴的な葉の付き方ですが、実際には花がついていないと、様々な雑草がある中で、見分けることは難しいですね。
アツミゲシからアヘンの原料の抽出は難しい
アツミゲシからは実際には、アヘンの原料となる「アヘンアルカロイド」の抽出は難しいようです。
本種の未熟果のアヘンアルカロイドの含量は高いが、本種のピーナッツ大の未熟果は小さすぎるので、原始的なへら掻き作業によるアヘン採取は、費用や手間を考えると現実的ではない。世界中を見回しても、アヘンやモルヒネの採取には鶏卵大の果実をつけるソムニフェルム種が用いられるのが一般的である。
引用元:Wikipedia
アツミゲシを見つけたら
アツミゲシを見つけたらどのように対応すればいいのでしょう。
それぞれの公共団体でいろいろな情報がありますが、基本的には
- 警察
- 保険所
- 都道府県の薬務課
へ連絡するのが正しい対応のようです。
私も発見したとき、県の薬務課へ連絡したところ、担当の方が除去しにいらっしゃいました。
除草剤のラウンドアップなどを掛けると退治することができそうですが、とりあえずは県へ連絡して対応してもらうのが正しい対応のようです。
決して「綺麗だから」といって持ち帰ってはいけません。