どうして芝生の除草剤を冬にまくことがおすすめなのか
私たち雑草対策のプロは、芝生の除草剤をまく最適な時期が冬であることは常識です。
雑草対策で一番手っ取り早いのは、地面に落ちた雑草の種を発芽できなくしてしまうことです。
種から芽が出なければ、芝生の中の雑草はどんどん減っていきます。
「雑草の種ができる前に草刈り」はナンセンス
雑草対策としてよくいわれるのは、「種ができる前に雑草を刈りましょう」ということがよく言われます。
ですが、これは雑草対策のプロから言われるとナンセンスです。
雑草が種をつける時期は、種類によっては長期にわたります。
つまり、雑草の種ができる前に雑草を刈り取ろうということは、ずっと常に草刈りをしていなければならないということなんです。
、いずれかの雑草がどこかで種をつけているということになるのです。
芝生の雑草は種を発芽させないのが一番効果的
雑草の種を刈り取って雑草を生えなくするのは大変な労力が掛かります。
だから種の芽が出ないようにするのが、大変効果的です。
芝生の雑草の種が発芽しないようにする薬が、芝生用の除草剤なんです。
雑草の種が発芽しないようにする冬にまく除草剤5種類
ここからは雑草の種が発芽しないようにする、冬にまく除草剤を5種類紹介します。
ホームセンターや通販で購入することができるものばかりです。
簡単な特徴も紹介しますので、お庭に生えている雑草の種類に応じて試してみると、春からの雑草対策がとても楽になることにおどろくと思います。
シバニードアップ粒剤
シバニードアップ粒剤の有効成分
シバニードアップ粒剤の効果が高い散布時期
12月から2月末くらいまでが最適
シバニードアップ粒剤が効果のある雑草
- メヒシバ、スズメノカタビラ等一年生雑草
- オオアレチノギク、カラスノエンドウ等
シバニードアップ粒剤が効果のない雑草
- カヤツリグサ科
シバニードグリーン粒剤
シバニードアップに肥料分を追加した除草剤です。
芝生の中の雑草の発芽を抑える効果はシバニードアップと同様です。
雑草が生えないで裸地化した場所へ芝生の生育を促すのでとても効果的です。
シマジン粒剤
シマジンは日本の芝生管理において20年以上使われてきた芝生用除草剤です。
芝生はもちろん土壌に対してもなんら影響がないことから、長年使われてきた芝生用除草剤です。
シマジン粒剤の有効成分
CAT1.0パーセント
シマジン粒剤の効果が高い散布時期
一年生雑草の発芽前に散布するのが効果的です。
1月のおわりから2月末くらいまでに散布しておくと、春に発芽する雑草を広く抑えることができます。
シマジン粒剤が効果のある雑草
一年生の多くの種類の雑草に効果があります。
メヒシバ、カヤツリグサ、エノコログサ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、スベリヒユ、タデ科、コニシキソウ、ヒメジョン、ホトケノザなど
シマジン粒剤が効果のない雑草
多年生の雑草には効果はありません。
また、ヤハズソウ、ツユクサ、ヤエムグラにも効果なし。
他の土壌処理型除草剤との併用は、芝生に薬害を生じる可能性があるので避けます。
生えて来た多年生広葉雑草雑草に対しては、ザイトロアミン液剤を出始めの頃に散布すると効果的です。
HCCザイトロンアミンスプレー液剤 900ML【日本芝 雑草 除草 】
シバキープⅢ粒剤
芝生 除草剤 シバキープIII粒剤 3kg 4903471101800 【あす楽対応】 レインボー薬品 土壌処理型
シバキープⅢは効果が長続きする特徴があります。
カタログ上では4カ月間雑草が生えるのを抑えるとされています。
シバキープⅢ粒剤の有効成分
- メコプロップPカリウム塩:1.0パーセント
- DBN:1.0パーセント
シバキープⅢ粒剤の効果が高い散布時期
雑草の発生前から発生初期の散布が効果的です。
多くの雑草の種が発芽をはじめる前の散布が効果的なので、1月おわりから2月末くらいまでの散布が効果的です。
シバキープⅢ粒剤が効果のある雑草
- 一年生イネ科雑草:メヒシバ、スズメノカタビラなど
- 一年生広葉雑草:ヤハズソウ
- 多年生広葉雑草:クローバー、スギナ
シバキープⅢ粒剤が効果のない雑草
多年生イネ科雑草には効果なし。
代表的な多年生イネ科にはチガヤ、ササ、ススキ等があります。
これらが多い庭の芝生には、別の除草剤の散布を検討する必要があります。
シバゲン
シバゲンの有効成分
- フラザスルフロン
- 茎葉処理効果と土壌処理効果により長期間安定して除草効果がつづく
シバゲンの効果が高い散布時期
- スズメノカタビラが目立つ芝生には10月から11月の散布でスズメノカタビラを退治
- メヒシバやハマスゲ、ヤハズソウ、コニシキソウが目立つ芝生には、発芽まえの3月終わりから4月終わりくらいまで
シバゲンが効果のある雑草
- 多年生イネ科:メヒシバ、スズメノカタビラ、スズメノヒエ
- カヤツリグサ科:カヤツリグサ、ハマスゲ、ヒメクグ
- 広葉雑草:ハルジオン、ヒメジョン、ヒメムカシヨモギ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、コニシキソウなど
シバゲンが効果のない雑草
- タンポポ、ヤハズソウなど
「芝生に除草剤をまくのはいつ?」まとめ
「芝生に除草剤をまくのはいつ?」ということで紹介しました。
芝生の雑草対策を楽にするためには、冬にまくのが効果的です。
芝生用の除草剤を5種類紹介しましたが、それぞれの除草剤で効果がある雑草や効果の出にくい雑草があります。
お庭の雑草の種類に応じて、使用する除草剤を選ぶ参考にしてみて下さいね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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