フルポキサムとは
2002年に大日本インキ化学工業㈱(現㈱DIC)が芝用新規原体探索に際して過去に使用された農薬の見直しを行なった結果、フルポキサムを見出し、本格研究をスタートさせた。研究の結果、日本芝(コウライシバ、ノシバ)を対象として75~150g/10aを土壌処理することにより芝生内に発生する一年生雑草を防除できることがわかり、2003年より日本植物調節剤協会等で検討された結果、
・従来の除草剤と異なる作用機作を有し、
・多くの草種に対して防除効果を示し、
・長期間雑草を抑制する効果を有し、
・日本芝に対して安全に使用できる
ことが報告され、わが国のゴルフ場における除草剤として実用性があるものと判定された。2009年大日本インキ化学工業㈱の農薬部門が日本曹達㈱に譲渡されたためフルポキサムの開発は日本曹達㈱が継承して50%顆粒水和剤の農薬登録準備を進め、009年(平成21年)5月21日付けで農薬名コンクルードR顆粒水和剤として新規登録を取得した。引用元:日本曹達株式会社
フルポキサムが除草対策となる雑草とは
フルポキサムが除草対策となる雑草は、スズメノカタビラ、メヒシバなどの一年生イネ科雑草や各種の一年生広葉雑草に対して高い除草効果を発揮します。
フルポキサムはターフを形成した 日本芝(コウライシバ、ノシバ)に対して、高い安全性を有しています。
フルポキサムを散布するときの注意点
フルポキサムを含有する薬剤の散布時の注意点は以下のとおりです。
春先のドリフトに注意
春先の樹木の新しい芽だしのころの散布には注意が必要です。
新梢にかかった場合、影響が出る場合があります。
活着前の芝生への散布に注意
フルポキサムは日本芝への影響は少ない薬剤ですが、張ったばかりの芝の場合は影響が出る可能性があります。
芝生が活着する前には散布は避けたほう日本芝の張り芝への活着前の散布はさけてください。
取り扱い説明書に沿った使用を
その他、使用にあたっては、取り扱い説明書に沿った使用がおすすめです。
使用量に合わせ薬液を調製し使いきることが大切です。
使用に当たっては、使用量・使用時期・使用方法を誤らないように注意しましょう。
もっとも有効な芝生の雑草対策
芝生の雑草対策として一番効果的なのは、芝生を元気に健全に育てることです。
きちんと手入れされた芝生であれば、葉が密集しているので、雑草もなかなか侵入してこれません。
雑草が種を落としても、芝が密集しているので、種が土の面まで落ちること無く、発芽することがありません。
芝生を健全に育てる方法については、こちらで細かく紹介しているので、是非参考にしてみて下さいね。
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