2015年からNHKの朝ドラで牧野富太郎先生がモデルの「らんまん」が放映されるとのこと。
この牧野先生の若い頃のお顔が、主演を演じる 神木隆之介 さんに似ているイケメンてちょっとびっくりしました。
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この数回は、令和5年4月からNHKの朝ドラで放映される予定の「らんまん」のモデル牧野富太郎先生について紹介しています。 今回は牧野先生の奥さん「牧野寿衛子」さんにスポットを当ててみます。 ドラマの中では、浜辺美波さんが演じます。[…]
牧野植物園のおすすめポイントについて過去記事で紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。
⇒朝ドラ らんまん 放映決定記念(1)牧野植物園のここがすごい。放映前のチェックポイント
緑地に関係する者はだれでも名前を知っている「牧野富太郎」先生。 ただ、知っているといっても、それほど深く牧野先生のことを知っているわけではない人が殆どだと思います。 かくいう私も、それほど深く牧野富太郎先生のことを知っているわけ[…]
牧野記念館本館で牧野先生と牧野植物園の足跡を知る
牧野植物園には正門から入るのがおすすめ
牧野富太郎先生の若い頃のお顔を一番最初にお会いするには、正門から入るのがおすすめです。
牧野富太郎植物園には「正門」と「南門」があります。
駐車場の場所によっては「南門」のほうが近い場合もありますが、はじめて牧野植物園の訪問する場合は、まずは正門まで行って、そこから入るほうがおすすめです。
わくわく感が高まるチケット売り場までのアプローチ
正面入り口からチケット売り場までのアプローチは、高知の生態系を表現した植物園になっています。
まずは、ここのアプローチで度肝を抜かれます。
すべての木々や植物に、樹名板が設置されているのです。
植物に興味のあるかたであれば、このアプローチを通過するだけでも、小一時間は費やすことになると思います。
そのくらい印象的なアプローチになっています。
チケット半券は大切に
チケット販売機でチケットを購入し窓口のスタッフさんに渡すと、スタッフさんがにこやかに応対してくれます。
スタッフさんがとても穏やかに笑いかけてくれるので、ほっとします。
チケットの半券はなくさないようにしましょう。
再入場のときに必要です。
まずは牧野記念館本館へいってみよう
木をふんだんに使った心地よい空間
まずは牧野富太郎先生がどのような功績を残したかたなのか、牧野記念館本館へ行ってみましょう。
自動ドアも木が使用されていて、ちょっと入りづらい雰囲気です。
「入口」の表記くらいあるといいのにってちょっと思いました。
さて本館の中には、牧野先生がどのように研究に打ち込まれて、どうして世界的に認められるようになったのか、その研究の一端を知ることができます。
これとあわせて、高知の興味深い展示もあったりします。
「よさこい節」の横恋慕の展示がおもしろい
日本三大がっかり観光地のひとつが、高知市内にある「はりまや橋」だといわれます。
ちなみにほかのふたつは、長崎の札幌時計台、長崎・オランダ坂です。
このはりまや橋が有名なったのは、「よさこい節」なわけですが、この「よさこい節」のいわれが、この牧野記念館に展示されていたりします。
どうして「ぼうさんがかんざしを買うようになったのか」どうして「よさこい節のいわれが牧野記念館に飾られているのか」展示の内容をご覧ください。
なかなか興味深い展示になっています。
記念館や植物園の質問はインフォメーション「ガイドポケット」へ
記念館本館の中には、インフォメーション「まきの・ガイドポケット」があります。
植物園の見所や疑問質問は、このガイドポケットで答えてくれるそうですが、団体のお客さんが入場している場合は、そちらへスタッフさんが手伝いに行くので対応できないそうです。
でも、どのスタッフさんも親切に応対してくれましたので、声をかけてみるといいと思います。
牧野蔵書を見ると資材を湯水のごとく使った様子がうかがい知れる
牧野先生は高知の造り酒屋の一人っ子として生まれ、家はかなり裕福だったそうです。
ですが、商売に興味がなく、植物の研究に没頭した先生は、湯水のごとく植物の世界中の書籍を買いあさったそうです。
今のように「サブスク」で本が読める時代とは違い、当時の書籍はものすごく効果だったもの。
その書籍が「牧野文庫」として保管されています。
この書籍の数を見ると、「そりゃ家計は大変だったろう」と思います。
浜辺美波 さん演じる妻「寿衛子(すえこ)」の献身的な夫婦愛
牧野富太郎先生は湯水のごとく実家の財産を使い果たし、造り酒屋は破産。
牧野先生はとにかく植物以外には興味がなく、お金にまったく無頓着だったそうです。
その夫をささえたのが妻の寿衛子の天才的な経営手腕。
妻の献身ぶりは牧野富太郎自叙伝からうかがい知ることができます。
それは外でもないがこの待合は私自身が開業したものではなく、これは長谷川君のいわれた通り私の妻がやった事であって、その店は私とは世帯が別になっていた。故に私は待合の家には住まっていなかった。そしてこの事件は勿論今日の事ではなくて最早や今から二十七年も前の大正十年頃の出来事である。私の妻が事もあろうに何ゆえこんな恥も外聞も構わぬ大それた芸当をしたのかというと、それは当時私一家が貧乏のどん底に陥っていたので早く金を得て焦眉の急を救い、我が家の経済を立て直さんとするのが唯一の目的であって、それには待合が一番早く金を得るのに都合がよいとの事でこれを選んだわけだ。そして妻は素人ながらも待合業を経営するぐらいな天才的手腕は持合せていた。故に何の臆するところなく大胆にその業をはじめ、渋谷花柳界での荒木山に妻の姓〔別姓〕である「今村」の看板を掲げたのであったが、その後故あって廃業して仕舞い一場いちじょうの昔譚むかしばなしを今日に残したその妻も今は疾とく亡き人の数に入った。
引用元:牧野富太郎自叙伝
牧野富太郎20歳の頃の写真が神木隆之介に似ている!?
さて、このページの冒頭で紹介した「牧野富太郎の神木隆之介に似てる!?」という件ですが、その写真も記念館の中で見ることができます。
神木隆之介さんと浜辺美波さんは、最近では映画でも共演されていますね。
少し神木隆之介さんのほうが優しい感じの笑顔かなっては思いますが、牧野先生は神木隆之介に似たイケメンという印象を持ちました。
「らんまん」の放映が始まったら、牧野富太郎って実際にもイケメンだったということも見る楽しみになるのではないでしょうか。