芝生用除草剤の犬への影響 は?除草剤のかかった草を食べたときの犬は中毒をおこす?

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芝生用除草剤の毒性の見極め方 メーカーからの「影響なし」は本当?

芝生用除草剤の犬への影響 は本当にないのか?

除草剤の犬への影響 について除草剤メーカーからの回答は「影響なし」との回答でした。

これについて、それぞれの除草剤の成分と「安全データシート」などから、本当に影響なしということで大丈夫なのか!?、もう少し詳しくみていきたいと思います。

緑守
除草剤の安全性を見極めるためには「安全データシート」というものがあります。安全データシートを見て私たちは除草剤の毒性や使い方について判断しています。

シバキープⅢ粒剤の主成分

このページの最初に紹介したシバキープの主成分は以下のとおりです。

引用元:レインボー薬品公式(シバキープⅢ粒剤)

シバキープの成分は「メコプロップPカリウム塩1.0パーセント」と「DBN1.0パーセント」です。

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シバキープⅢ粒剤の「安全データシート」

除草剤の安全データシートとは、法律で定められている安全基準を、その除草剤が満たしているかどうか記載したものです。法令上、指定化学物質を一定以上含む除草剤については、安全データシートの提供が義務付けられています。安全データシートはSDSと表現され、除草剤に含まれている化学物質の名称や性質、応急措置、危険性などについて情報が記載されています。
ラウンドアップの安全データシートの例

こちらは↑↑↑「ラウンドアップマックスロード」の安全データシートの例です。

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通常の除草剤であれば、「商品名+安全データシート」で検索すると、このような安全データシートがヒットされて表示されます。

しかし、シバキープⅢ粒剤については、この安全データシートを見つけることができませんでした。

シバニードアップの主成分

シバキープⅢ粒剤について安全データシートを見つけることができなかったので、ランキング第二位の「シバニードアップ」について調べてみました。

シバニードアップの主成分は以下のとおりです。

シバニードアップの主成分は「シアナジン」と「DBN」です。

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シバニードアップの「安全データシート」

シバニードアップの安全データシートについても調べてみました。

シバニードアップについても、シバキープⅢ粒剤と同様に、検索では安全データシートを見つけることができませんでした。

シバキープⅢ粒剤とシバニードアップは、なぜ安全データシートがないのか?

どうしてシバキープⅢ粒剤とシバニードアップには安全データシートがないのでしょう?

実は安全データシートを作るかどうかについては「閾値(しきいち)」というものがあります。

危険有害性を持つ成分が、以下の閾値以上に含まれるのであれば、安全データシート(SDS)を作成する必要がある。とされています。

安全データシート(SDS)を作るかどうかを決定するための閾値
  • 急性毒性:1.0パーセント以上
  • 皮膚腐食性/刺激性:1.0パーセント以上
  • 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性:1.0パーセント以上
  • 呼吸器感作性又は皮膚感作性:0.10パーセント以上
  • 生殖細胞変異原性:区分1:0.1パーセント以上
  • 生殖細胞変異原性:区分1:1.0パーセント以上
  • 発がん性:0.1パーセント以上
  • 生殖毒性標的臓器毒性(単回ばく露):0.1パーセント以上
  • 標的臓器毒性(反復ばく露):1.0パーセント以上
  • 誤えん有害性:区分1:10%以上の区分1の物質かつ40℃での動粘性が20.5mm2/s以下
  • 水生環境有害性:1.0パーセント以上

出典:「JIS Z 7253 GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法-ラベル,作業場内の表示及び安全データシート(SDS)

芝生用除草剤は「安全データシート」の対象になっていない

シバキープⅢ粒剤やシバニードアップなど、ホームセンターで販売されている芝生用除草剤は、ゴルフ場などで使用する除草剤を薄めて、有効成分を混合して使用しているため、SDSを作成する対象とはなっていないようです。

緑守
家庭用芝生の除草剤は除草成分を薄めて混合しているので、ゴルフ場などで使うものよりも毒性は弱いと言えます。

あらかじめ薄めて家庭用の芝生対策として、使いやすい濃度に調整しているので、家庭用の芝生除草剤の犬への影響は少ないといえそうです。

ただし濃度が閾値以下だとしても”安全”を保障するわけではないので、メーカーが推奨している取扱いの注意事項を守って散布することが必要ですね。

【次のページ】家庭用の芝生用除草剤は影響は小さいとして、公園で使われている除草剤の犬への影響は?

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