ラウンドアップの発ガン性 文芸春秋が報じた発ガン性について薬剤メーカーが送付した抗議文。

ラウンドアップの発ガン性 について解説するページです。

ラウンドアップの発ガン性について文芸春秋が掲載した内容に対して、除草剤メーカーであり、ラウンドアップマックスロードの販売元である日産化学(株)が抗議文を送付したそうです。ラウンドアップマックスロードはホームセンターでも広く販売されているため、ラウンドアップの発ガン性について正しく理解しておくことが必要だと思い解説します。
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なぜラウンドアップの発ガン性が囁かれるようになった?

そもそもなぜラウンドアップの発ガン性について巷でささやかれるようになったのでしょう?

これは、アメリカの一部の小麦農家が行っている「プレハーベスト」という方法で小麦の収穫を行っているということが発端だと思われます。

アメリカの一部の小麦栽培では刈り取る直前にラウンドアップを散布するそうです。

プレハーベストとは、小麦の収穫直前に小麦にラウンドアップを散布し、小麦を強制的に枯らしたのちに、種を収穫する方法だそうです。

そうすることで小麦の種を、効率的に収穫することができるそうです。

小麦の収穫前の除草剤散布(プレハーベスト)については、AGRI FACTというサイトで詳しく紹介されています。

AGRI FACT

前回の記事でファクトチェックの対象となり、アメリカ産小麦健康悪影響説の火元となったネット記事が、活動家のサラ・ポープ氏が…

「私は50年間小麦農家をやっているが、小麦の生産でよく行われるのが、収穫直前に除草剤ラウンドアップ(有効成分グリポサート)を散布することです。ラウンドアップは、収穫前の雑草防除のために認可されている。ラウンドアップの製造元であるモンサント(現バイエル)社は、穀粒の水分が30%を超えた時点で散布すると、植物がラウンドアップを穀粒に取り込むと主張しています。農家がこの方法を好むのは、ラウンドアップが小麦の株を枯らし、早めの収穫を可能にするからです。」

引用元:AGRI FACT:第2回 アメリカ産小麦健康悪影響説の火元はこれだ【アメリカ産小麦は安全か】

この記事の中では、「プレハーベストが行われているのは、アメリカ産小麦のごく一部」と結論しています。

しかし、収穫前の小麦にラウンドアップを掛けるという行為が、その後のラウンドアップの発ガン説についての論争の火種のひとつになったのは、想像できます。

ラウンドアップの発ガン性 について文芸春秋が報じた内容

ラウンドアップの発ガン性について、文芸春秋が「文藝春秋オピニオン 2021 年論点の 100」の中で「75 世界に逆行「農薬大国」日本の現実」として報じました。

発ガン性について報じた内容については、WEBサイトでも見られるようになっています。⇒【75-生活】世界に逆行「農薬大国」日本の現実|奥野修司

この掲載された発ガン性について、除草剤メーカーであり、ラウンドアップマックスロードの販売元「日産化学(株)」が抗議文を送付しています。⇒日産化学株式会社が送付した抗議文

この抗議文を引用しながら、抗議した内容について解説したいと思います。

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ラウンドアップがベトナム戦争で使用された「枯葉剤」と誤認するような表現に対しての抗議

ラウンドアップの発ガン性 は枯葉剤の誤認から
写真はイメージです。

枯葉剤と同様の成分と誤認を与える本文の表現

① 記事本文:「これは、除草剤「ラウンドアップ」の主成分で、あらゆる植物を枯らしてしまうことから、農家が「枯葉剤」と呼んでいるものだ。実際、この農薬を開発したのは、かつてベトナム戦争で枯葉剤の製造に関わったモンサント(現在は買収されてドイツのバイエル傘下)である。」

引用元:75 世界に逆行「農薬大国」日本の現実

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抗議文の内容

弊社では数多くの農家様と接点がございますが「枯葉剤」と呼んでいることは聞いたことがございません。どのような場面、どのような地域、どのような立場の農家の方々が呼んでいらっしゃるかなどをお示しください。また、ラウンドアップ(グリホサート)はベトナム戦争で使用され問題となった枯葉剤(エージェントオレンジ)とは異なります。

引用元:日産緑化が送付した抗議文

解説:枯葉剤とラウンドアップは同じ成分?

記事本文の中ではか「かつてベトナム戦争で枯葉剤の製造に関わったモンサント(現在は買収されてドイツのバイエル傘下)である。」としているのであって、枯葉剤とラウンドアップの成分が同じとしているわけではありません。

ですが、流し読みをするような場合は、「枯葉剤と同じ成分」というふうに、誤認を与えるといわれれば、そのようにも読もうと思えば読める表現でもあります。

そもそも「ラウンドアップ」のことを「枯葉剤」と呼ぶ業者は、少なくとも私の周囲では聞いたことはありません。

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