ラウンドアップはアメリカで禁止 されているのに、なぜおすすめするのか?質問に回答。

ラウンドアップはアメリカで禁止 されているのになぜおすすめするのか?そのような質問を読者さんから頂きました。

これについて回答したいと思います。

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ラウンドアップはアメリカで禁止 されているから使うな!といわれた経験

「ラウンドアップがアメリカで禁止」「ラウンドアップは海外で禁止」とか「ラウンドアップは日本国内だけで販売されている」といった話題がネットであがることがあります。

実際に私も実家のお墓の雑草対策として除草剤を使用しようとしたときに、隣地の畑の方から「そんなアメリカで禁止されている除草剤を散布するのではない!!」と叱られた経験があります。

ラウンドアップはアメリカで禁止 と注意
お墓の前の空き地にラウンドアップを撒こうとして叱られました。
隣地の方
アメリカで禁止されているう除草剤を撒くな!!

そのときは、争いごとになるのがイヤだったので、「わかりました」とすごすごとラウンドアップを撒くのをあきらめた経験があります。

緑守
わかりました。すみませんでした。

この経験があったので、実家のお墓については、ラウンドアップなどの除草剤を散布しないで、ティフブレアという芝生で雑草対策をしようとしていますが、なかなかうまくいっていないのが現状です。

ティフブレアで雑草対策については、こちらをご覧下さい。⇒ティフブレアで雑草対策(1)ティフブレアで庭の雑草対策ができるか?

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このような経験をしましたが、実際の緑地の管理の仕事上においては、ラウンドアップを使用しています。

公共の緑地管理においては、仕様書でラウンドアップマックスロードが指定されていることは一般的ですし、適正な使用をしていれば問題ないと思っています。

前回の記事では、ペットの犬について、除草剤の健康被害について各メーカーにヒアリング調査しましたが、各メーカーの回答を確認し、適正な利用をしている限りにおいては、除草剤は問題ないものだと確認しています。

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除草剤 いつまで残る 犬 への影響は?ということで紹介します。 前回の投稿で、庭の芝生除草剤の犬への影響について紹介しました。 【前回記事】芝生用除草剤の犬への影響 は?除草剤のかかった草を食べたときの犬は中毒をおこす? […]

とはいいながらも、今回読者の方から同じような質問を頂いたので、改めてメーカへヒアリングをしたので紹介したいと思います。

ラウンドアップはアメリカで禁止 されている事実はないとメーカーが回答

 

 

ラウンドアップはアメリカで禁止 されている事実について、日本でラウンドアップを販売している「日産化学工業」へ聞いてみたので紹介します。

質問については、過去に私が周囲の方から「そんなアメリカで禁止されているものまくんじゃない」と言われた体験に基づいて質問しました。

緑守
隣の農家さんから、「ラウンドアップはアメリカで禁止されているから使うな」と言われたんですが。

以下、ラウンドアップお客様窓口からの回答です。

その周囲の方がどこからの情報でそのようにおっしゃっているか分かりませんが、事実としてアメリカでラウンドアップが販売中止、製造中止、輸入禁止しているということはありません。同様にヨーロッパ他、世界150か国以上で販売されています。農薬なので自由に販売していいわけでなく、日本を含め各国で安全性を確認しております。ラウンドアップが危険だからという理由で販売を中止した国はありません。
また、隣地の農家の人から「土におちた成分がうちの畑に入ってくるだろうが!!」と叱られた経験もしていましたので、これについても質問してみました。
緑守
「成分がうちの畑に流れてくるだろうが!!」と叱られたんですけど。
ラウンドアップの成分は葉から吸収されて植物体内を通って根に移行し、根を枯らす除草剤です。地面に落ちましたら土の粒子に吸着し、効果がなくなってしまいます。また地面を伝わって畑に行くことも考えにくいので、直接畑の作物に飛散していなければ影響はありません。
ラウンドアップがアメリカで禁止されているという事実はないと、販売メーカーである日産化学工業からは明確な回答を頂きました。
また、隣地への影響についても、薬剤が飛散しとなりの畑の作物に付着しなければ、流出して被害を及ぼすことはないとの回答でした。
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どうして ラウンドアップはアメリカで禁止 といううわさが立っているのか

どうして ラウンドアップはアメリカで禁止 といううわさが立っているのでしょう。

これについては、当ブログ内でも以前紹介した、ラウンドアップの発ガン性についてのうわさと関係があると思います。

【関連記事】⇒ラウンドアップの発ガン性 文芸春秋が報じた発ガン性について薬剤メーカーが送付した抗議文。

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ラウンドアップの発ガン性 について解説するページです。 ラウンドアップの発ガン性について文芸春秋が掲載した内容に対して、除草剤メーカーであり、ラウンドアップマックスロードの販売元である日産化学(株)が抗議文を送付したそうです。ラウンドアッ[…]

この記事の中で、ラウンドアップの発ガン性について、世界中の公共機関が発信した歴史について初回しました。

ラウンドアップの発ガン性についての世界中の公共機関が発信した歴史

世界中の公共機関がラウンドアップの発ガン性にちて発信した歴史は次のとおりです。

  1. 2015年3月:IARC(国際がん研究期間)が、ラウンドアップの主成分であるグリホサートをグループ2A(※)に分類。
  2. 2016年5月:国連FAO/WHO合同残留農薬専門会議が、「ヒトに対する発ガン性リスクはかんがえにくい」と発表
  3. 2017年3月:欧州化学物質庁が、グリホサートは、発ガン性物質、変異原生物質あるいは生殖毒性と分類する基準には合致しない。
  4. 2017年7月:カリフォルニア州の「プロポジション65」に発がん物質として、グリホサートを追加
  5. 2018年8月:カリフォルニア州において、ラウンドアップの製造会社モンサントに対して、注意(警告)義務を怠ったとして賠償命令。
  6. 2019年4月:米国環境保護庁が、「グリホサートは発ガン性物質でないことを確認した」と発表。
  7. 2019年8月:米国環境保護庁は、カリフォルニア州の表示は誤った表示であるとして、表示を削除することを指導

(※)IARCにおけるグループの分類は以下のとおりです。

発ガン性の分類 物質の例
グループ1:ヒトに対する発ガン性がある 加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージなど)、タバコ、アルコール飲料、紫外線など
グループ2:ヒトに対して、おそらく発ガン性がある グリホサート、赤身肉、熱い飲み物、アクリルアミドなど
グループ3:ヒトに対して、発ガン性がある可能性がある 伝統的なアジアの漬物、アロエペラ全体抽出物など

これらの流れをみると、世界的な動きを見ると「最初はラウンドアップって発ガン性があると思われたけど、よ~く調べると発ガン性はないみたいよ」という結論に向けて動いているみたいですね。

この歴史をみても、ランドアップの主成分であるグリホサートについて、カリフォルニア州において「発がん性のリスクがある」とカリフォルニア州が発表したものの(④)、米国環境保護庁は、カリフォルニア州の表示は誤った表示であるとして、表示を削除することを指導しています。(⑦)

ただしこれらの歴史をみても、ラウンドアップはアメリカで禁止 という事実は出てきませんでした。

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【参考】
AGRI FACT 農と食の科学的情報サイト

週刊新潮(2020年4月23日号)に、『特集「食」と「病」』第6回の記事が掲載されました。その中のラウンドアップ及びグリ…

 

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