ラウンドアップマックスロードオールⅢは芝生には使えなないので注意

ラウンドアップマックスロードオールⅢは芝生には使えないので注意が必要です。最近ホームセンターで販売を開始したラウンドアップマックスロードオールⅢ。残留期間が長いことでも評判になっていますが、扱いには注意が必要です。ラウンドアップマックスロードオールⅢは芝生には使用できません。ホームセンターで購入の際は注意が必要です。
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芝生には使用してはいけない「ラウンドアップマックスロードⅢ」

長期間効果が持続

ラウンドアップマックスロードオールⅢについて前回の記事で紹介しました。

ラウンドアップ残留期間が長く続く新商品「ラウンドアップオールⅢ」が登場

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この記事の中で「ラウンドアップマックスオールⅢは興味深い除草剤」だということで紹介したのですが、勘違いする方がいらっしゃるとまずいと思い改めて確認の意味を込めてこちらの記事を作成しておきます。

ラウンドアップマックスロードオールⅢを冬に使用すると効果的!?

最近販売されたラウンドアップマックスロードオールⅢは、「全ての雑草を枯らし、しかも土壌処理効果(雑草の発芽を抑える)効果があるので長く効く」のでたいへん興味深い除草剤です。

この「全ての雑草を枯らし、しかも土壌処理効果(雑草の発芽を抑える)効果があるので長く効く」という効果を聞いたとき、私は「冬の芝生に使うと効果的ではないか」と思いメーカーに質問したところ、意外な答えが返ってきたので紹介したいと思います。

緑守
ラウンドアップマックスロードオールⅢについて質問したところ意外な答えが返ってきましたので紹介します。
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ラウンドアップマックスロードオールⅢを冬の芝生に撒くと効果的と思った理由

私が「ラウンドアップマックスロードオールⅢ」を、冬の芝生に撒くと効果的だと思った理由は以下の理由からです。

  1. 冬の芝生は休眠期(枯れている状態)であるため、ラウンドアップの主成分「グリホサート」が掛かっても影響は少ない。(冬の芝生はすでに枯れている状態なので影響を受けないというわけです。※)
  2. 冬の芝生の中でも生きている、除草がやっかいな「スズメノカタビラ」などもグリホサートの効果で枯らすことができる。
  3. 春から発芽するやっかいな一年生の雑草は、ラウンドアップマックスロードオールⅢの成分「フルポキサム」効果により発芽を抑制することができる。

つまり、休眠期の芝生に撒いておくと、芝生には影響がなく、他の発芽してくる雑草を、すべて抑制できると思ったのです。

ところが・・・

ラウンドアップマックロードオールⅢを芝生に使用すると農薬取締法の違反

ラウンドアップマックスロードオールⅢを冬に芝生に散布するのは効果的でなないかと思いメーカーさんへ問い合わせをしてみました。

そうすると意外な回答が返ってきました。

緑守
休眠期の芝生にラウンドアップマックスロードⅢを散布すれば、芝生は枯れている状態だから、ラウンドアップマックスロードオールⅢが掛かっても関係ないし、フルポキサムの効果で、春から発芽する一年生雑草は抑えるから、効果的なんじゃないの?
薬剤メーカー担当者
確かに考え方はそのとおりなんですが、実はラウンドアップマックスロードオールⅢは、芝生での使用登録をとれていないので、芝地での使用はできないんです。
そうなんです。
ラウンドアップマックスロードオールⅢは、芝生での登録はとれていないのです。
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ラウンドアップマックスロードオールⅢを散布できるのは「樹木等」のみ。

散布できるのは樹木等のみです。

この写真↑↑↑は、ラウンドアップマックスロードオールⅢの裏面です。

「作物名」のところに「樹木等」としか記載されていません。

芝生に撒くためなら、この作物名のところに「芝生等」の記載が必要です。

ラウンドアップマックスロードオールⅢは、芝生に散布することができないんですね。

ラウンドアップマックスロードオールⅢを芝生に使うと法律違反

ラウンドアップマックスロードオールⅢを芝生にまくと「用途外使用」ということになります。

緑守
除草剤の用途外使用には、厳しい罰則があります。

除草剤については、使用にあたって「農薬取締法」という法律できびしく決められています。

以下、用途外使用した場合の罰則についての規定です。

4.法律違反に対する罰則
違反に対する罰則は、3年以下の懲役若しくは100万円(製造・販売・輸入者が法人
の場合は1億円)以下の罰金となっている。

引用元:農薬取締法より抜粋

こちらで紹介されているとおり、農薬の用途外使用については厳しい罰則があるので、注意しましょう。

ラウンドアップマックスロードオールⅢを芝生に散布すると、もしそれが知られて訴えられた場合は、こちらの罰則の対象になりますので注意して下さいね。

ラウンドアップマックスロードオールⅢを効果的に使える場所

ラウンドアップマックスロードオールⅢを芝生に撒くことはできませんが、家の裏側などに雑草が生えて困る場合は、散布するのは効果的です。

ラウンドアップマックスロードの主成分である「グリホサート」の効果により、大きくなった雑草なども、散布後数日で枯れてくれます。

全ての雑草が枯れてしまったのちは、「フルポキサム」の効果で、長期間雑草の発芽を抑えてくれます。

緑守
オールⅢとなって追加された「フルポキサム」という成分は、長期間雑草の発芽を抑制します。

フルポキサムは、春ならば4カ月、秋ならば6か月程度効果が持続しますので、1年の間2回「ラウンドアップマックスロードオールⅢ」を散布すると、家の周りの芝生以外の場所は、雑草対策になります。

樹木に掛けてはいけません。

ラウンドアップマックスロードオールⅢは「樹木等」で登録されているからといって、樹木に掛けていいわけではありません。樹木に掛けると、かかった樹木も枯れてしまいます。あくまで、樹木と樹木のあいだに散布するようにしましょうね。

以上、今回はラウンドアップマックスロードオールⅢについて紹介しました。

最後までご覧頂きありがとうございました。

以下も参考にしてみて下さいね。

もっとも有効な芝生の雑草対策

このページでは、芝生対策の除草剤として、ラウンドアップマックスロードオールⅢは使えるのか、ということで紹介しました。

もしあなたが芝生の雑草対策として、ラウンドアップマックスロードオールⅢはを検討していたとしたら、一番効果的な芝生の雑草対策は、芝生を元気に健全に育てることということは知っておいて欲しいです。

きちんと手入れされた芝生であれば、葉が密集しているので、雑草もなかなか侵入してこれません。

雑草の種が飛んできても、芝が密集しているので、種が土の面まで落ちること無く、発芽することがありません。

芝生を健全に育てる方法については、こちらで細かく紹介しているので、是非参考にしてみて下さいね。

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