紹介してきたように、除草剤メーカーは「適正に使用してれば、除草剤は安心して効率的に雑草を管理できる」ということになっています。
ですが、実は除草剤の危険性は「公共緑化の維持管理で除草剤が適正に利用されない場合がある」ということなんですね。
除草剤 いつまで残る 犬 への影響は? 一旦まとめ
今回は、「除草剤 いつまで残る 犬 への影響は?」ということで紹介しました。
メーカーの公式サイトやメーカーからの回答をみると、次のようにまとめられると思います。
除草剤から犬を守ることができるか
除草剤が適正な使用をされている限りにおいては、除草剤散布当日でなければ、犬への影響は極めて小さいというのが、各メーカーからへ問い合わせた結果のまとめといえそうです。
除草剤で犬が死ぬことはないのか
公共の緑地や空き地や畝などで使われている除草剤は、今回調べた限りにおいては毒性は極めて低い普通物であるため、犬が死ぬ可能性は極めて低いといえそうです。
今回しらべた中で、もっとも毒性が高いのはMCPPという芝生専用の除草剤ですが、仮に犬の体重を5kgとしたさいに、1.5kg以上の除草剤を摂取しなければ大丈夫ということになります。
これだけの除草剤を摂取するというのは、現実的にあり得ないですね。
除草剤で有名なラウンドアップの犬への影響
除草剤で有名なラウンドアップについても、散布後速やかに植物に吸収され、土におちた除草剤はすみやかに分解されるので、犬への影響は極めて小さいといえそうです。
ただし適正に除草剤が使用された場合である。
ただし、どのメーカーも口をそろえて紹介しているのは、「適正に除草剤が使用された場合である」と紹介しています。
実は公共工事において除草剤が適正に使用されない事態が時々発生する
実は公共の緑地において、この「適正に除草剤が使用されているのか」ということについて「?」マークをつけなければならないような事象が時々発生します。
沖縄で除草剤が適正に使用されなかった事例
直近でニュースになった除草剤の事件がこちらです↓↓↓
沖縄県浦添市の浦添運動公園(ANA SPORTS PARK浦添)内の広場に農薬がまかれ、草や芝生の一部が枯れた問題で、散布した業者が市側に虚偽報告していたことが30日分かった。業者は成長調整剤を使用したと説明していたが、実際は「発がん性の懸念」も指摘される除草剤をまいたという。業者は31日に報告書を提出する予定で、市側は指定管理の取り消しも含め、対応を検討する方針だ。
引用元:週刊誌「女性自身」
概要を言うと
- 沖縄県浦添市の浦添運動公園(ANA SPORTS PARK浦添)内の芝生が枯れた。
- 本来は「成長調整剤(芝生の成長を抑制する薬剤)」を散布する設計になっていた。
- しかし公園を管理する業者が、芝生を含め雑草を全て枯らしてしまう「ラウンドアップ」を、薄めて撒いてしまった。
- ラウンドアップのグリフォサートカリウム塩という成分で芝生が全て枯れてしまった。
- 設計と違う除草剤をまいたこと(契約違反)
- 虚偽の報告をしていたこと
- 除草剤を薄めてまいたこと(用途外使用)
除草剤が適正に使用されなかった事例については、また改めて紹介したいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。