除草剤バスタの犬への影響
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バスタは、いろいろな農作物への影響が少ないため、耕作地でよく利用される除草剤です。
上で紹介したLD50は、バスタの場合以下です。
- ラットオス:1,660mg/kg
- ラットメス:1,510mg/kg
仮に5kgの犬の体重に置きかえた場合、約8kgということになります。
犬へのバスタの影響について公式サイトでは次のように紹介されています。
バスタは使う人への安全性が高い(普通物)だけでなく、作物には直接薬液がかからなければ影響がありません。地面に落下した有効成分は、土壌微生物によりすばやく分解されるので、土にも環境にもやさしい除草剤です。地面に落下したグルホシネート(バスタ液剤の有効成分)は、土壌中の微生物によって速やかに分解され、最終的には「炭酸ガス」「リン酸」「水」に変化します。土壌中に有効成分が残留・蓄積する心配はありません。
引用元:バスタ公式サイト
公式サイトでは、除草草バスタの犬への影響は心配ないということですが、これについてバスタの販売メーカBASFジャパン株式会社へ問い合わせをしてみました。以下回答です。
バスタの犬への影響についてメーカーからの回答
バスタの犬への影響は、散布当日に立ち入りをさせなければ、犬への影響はないという回答を頂きました。
除草剤サンフーロンの犬への影響
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サンフーロンはラウンドアップのジェネリック除草剤として、広く販売されている除草剤です。
サンフーロンの毒性は、安全データシートによれば、「該当しない」となっています。
すなわち普通物よりも毒性が低い除草剤ということです。
LD50は、サンフーロンの場合、次のとおりとなっています。
- ラットオス:5,000mg/kg
- ラットメス:5,000mg/kg
仮に5kgの犬の体重に置きかえた場合、約25kgということになります。
ただこのサンフーロンは「ラウンドアップ」のジェネリックであって、「ラウンドアップマックスロード」のジェネリックではありません。
なにが違うかというと、主成分が違います。
- ラウンドアップの主成分(販売中止):グリホサートイソプロピルアミン塩
- サンフーロンの主成分:グリホサートイソプロピルアミン塩
- ラウンドアップマックスロード:グリホサートカリウム塩
一般的にいわれているのは、グリホサートカリウム塩(ラウンドアップマックスロード)のほうが、降雨には強いとされています。
サンフーロンの犬への影響についてメーカーから回答
サンフーロンの犬への影響についてメーカーの大成農材㈱へ問い合わせしたところ、以下の回答を回答を頂きました。
サンフーロンの犬への影響は、散布当日に立ち入りをさせなければ、犬への問題がないが、下痢を起こす可能性はあるのでその際は動物病院へ行くようにという回答を頂きました。
除草剤シバゲンDF 除草剤 いつまで残る 犬
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シバゲンDFは主に芝生の中の雑草対策に使用される、芝生専用除草剤です。
シバゲンDFの毒性は、安全データシートによれば、「該当しない」となっています。
すなわち普通物よりも毒性が低い除草剤ということです。
LD50は、シバゲンDFの場合、次のとおりとなっています。
- ラットオス:4,694mg/kg
- ラットメス:4,098mg/kg
仮に5kgの犬の体重に置きかえた場合、約23kgということになります。
シバゲンDFの販売メーカーである石原バイオサイエンスの公式ページでは、犬への影響について次のように紹介されています。
Q:家の芝生にシバゲンDFを使用したいのですが、散布後にペット(犬)を放しても大丈夫でしょうか。
A:一般論ではありますが、公園等で使用する場合、全ての農薬には散布中~散布当日は縄張り・立て札等をして人が立ち入らないようにする様、指導されています。そのため、庭の場合も散布当日は犬を入れないようにしていただく事をおすすめいたします。なお、シバゲンDFは適正使用で人、犬に影響をあたえることはありません。
シバゲンDF除草剤の犬への影響は公式サイトによれば、適正な使用をしていて、散布後1日あけていれば、犬へ影響を与えることはないという発表になっています。
シバゲンDF除草剤の犬への影響について
シバゲンDFの犬への影響について、販売メーカーである石原バイオサイエンスへ問い合わせをしたところ、問い合わせから1週間たった現時点では、回答を頂くことができていません。
シバゲンDFの犬への影響について、除草剤メーカーの担当者さんから電話で回答を頂きましたので紹介します。
MCPP除草剤の犬への影響についてメーカーからの回答
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MCPPは公園やゴルフ場などで、広く使われている芝生用の除草剤です。
除草剤MCPPの毒性は、安全データシートによれば、「区分4」すなわち普通物となっています。
MCPPのLD50は、次のとおりとなっています。
- ラットオス:1931mg/kg
- ラットメス:1476mg/kg
仮に5kgの犬の体重に置きかえた場合、約9.7kgということになります。
MCPP除草剤の犬への影響についてメーカーから回答
MCPPの販売メーカーである丸和バイオケミカルの公式ページでは、犬への影響については紹介されていないので問い合わせをしたところ、以下の回答を頂きました。
- 植物の中でも広葉雑草にのみ影響が大きくでる作用である。
- 毒性は普通物である。
- 適正な使用をする限りは、人や動物への影響は極めて少ない。
という回答を頂きました。