一生 生えない 除草剤 ってある?
お客様から時々聞かれる質問です。
庭で雑草が一生生えない雑草対策方法をコスパで比較するページです。
一生 生えない 除草剤 ってある?
このページのテーマは「庭で使える一生 生えない 除草剤」ということですが、結論からいうと、一生 生えない 除草剤 は、この記事を作成している時点では、残念ながらありません。
薬剤メーカーに聞いても「そんな除草剤は無いですよ」という回答です。
ただし、雑草対策をなるべく手間を掛けにくくする除草剤ならばあります。
ホームセンターで販売されている代表的な除草剤を例にとって、簡単に説明してみましょう。
ラウンドアップマックスロード
どこのホームセンターでも必ず置いてある除草剤がラウンドアップマックスロードです。
ラウンドアップマックスロードのラベルを見ると「根まで枯らす」と書いてあります。
ただしラウンドアップマックスロードの場合「除草剤の掛った雑草は根まで枯らす」のであって、これから芽を出す雑草には効果はありません。
ラウンドアップマックスロードを撒いて2~3週間もすると、ラウンドアップが掛かっていない雑草の種や、ラウンドアップでは枯れきれない強い雑草がどんどん生えてきます。
ラウンドアップマックスロードは一生生えてこない除草剤ではないのです。
ネコソギシリーズ
粒状で土壌処理型の除草剤といえばこの「ネコソギ」です。
ネコソギシリーズに中でも最長の効果を発揮するのがネコソギトップW粒剤です。
最長9か月間効果が持続するため、冬に撒いておけば、年に1回の散布で雑草対策になる計算になります。
9か月間効果が続くのであれば、雑草が芽を出す前の3月上旬くらいまでに散布しておけば、一年間は雑草を抑えてくれることになります。
一生 生えない 除草剤 というわけではありませんが、1年間に1回散布するだけで良いというのであれば、かなり効果的な除草剤といえます。
粒剤なので散布するのも手軽です。
ただし、あくまで「最長9カ月」なのであって、雑草の種類によっては、もっと早い段階で生えてくるものもあります。
雑草の無い状態をキープしたいのであれば、望ましいのは2回/年の散布でしょう。
シバニードシリーズ
シバニードシリーズもホームセンターでよく見る除草剤です。
ただしこの除草剤は「芝生専用除草剤」です。
芝生専用除草剤とは、芝生だけを残して他の雑草は枯らす除草剤です。
芝生の中の雑草を退治するには、これらの芝生専用除草剤が最適です。
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ただし、これらの芝生専用除草剤の効果は3か月程度です。
一生 生えない 除草剤 ではありませんが、手間を掛けないで芝生を綺麗にするにはおすすめの除草剤です。
プロが使用している除草剤であれば一生生えないの?
筆者は緑地の管理を仕事としているので除草剤を使う場面も多いです。
いわば除草剤をプロとして使用しているわけですが、それではプロが使用している除草剤であれば、一生生えないのか?という質問をされることもあります。
ですが、これについても「プロが使っている除草剤でも一生生えない除草剤はありません」
上で紹介したホームセンターで販売されている除草剤と、プロが使う除草剤と何が違うのか、簡単に解説したいと思います。
ラウンドアップマックスロードはプロも使用する除草剤
ラウンドアップマックスロードは、私たちプロも使用する除草剤です。
なんといっても、除草剤がかかった雑草を、確実に枯らすことができるので、信頼度は大きいです。
ただし、1年中、ラウンドアップマックスロードを単独で使用する場面は少ないです。
ラウンドアップマックスロードの効果は一時的
ラウンドアップマックスロードの効果は「掛った植物だけ枯らす」という、一時的な効果しか期待できません。
そのため、一年中ラウンドアップマックスロード単独で管理をするということは少ないのです。
この写真↑↑↑は、ラウンドアップマックスロードを散布してから、およそ3週間後の様子です。
ラウンドアップマックスロードを散布してから、一定期間は土の状態であったものが、3週間もすると土の中に埋もれていた雑草の種子から、様々な雑草が発芽してきました。
このような状況ですので、著者がラウンドアップマックスロードを散布する際は、一時的に雑草を除去した状態で、その後の本格的に除草剤による緑地を管理するための準備的に使用する場合が多いです。
ネコソギトップWで使用されている成分を専門的に使用する
ネコソギトップWの除草成分は
- アミカルパゾン 1.0パーセント
- プロマシル 3パーセント
です。
アミカルパゾンとは、植物の光合成をできなくして、植物を枯らす作用で、ラウンドアップで枯らし切れない、オオバコやキク科雑草、カタバミなどの難雑草に対しても効果があります。
プロマシルは、緑地管理場面に優占する広葉やイネ科の雑草を一年生、多年生を問わずほとんど枯らす効果があり、しかも長い効果(約6ヶ月)が続くことが特徴であり、鉄道の線路などでも、広く使用されている薬剤です。
プロマシルは長く雑草を抑える効果があるので、私の場合はプロマシルを主成分とする、ハイバ-Xという除草剤を使う場合が多いです。
ハイバーXは楽天などの通販サイトでも購入できます。
ただし、畑や水田に入ると大変な被害を及ぼすので、取り扱いには注意が必要です。
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粒状で使い方が簡単なので、庭の「草が生えて欲しくない※」ところで使用するのにおすすめです。※芝生では使ってはダメです。
庭に一生雑草が生えて欲しくない場合のコスパ比較
ここからは、いろいろな雑草対策について、仮に10年間でどのくらいの費用が掛かるのか、維持コストも比較しながら、コスパの比較をしてみたいと思います。
庭を対象としていますので、仮に20㎡を対象面積として、コスパを比較してみましょう。
ネコソギトップWで雑草を生やさない場合
ネコソギトップWの場合、800gで20㎡から160㎡散布できます。
今回20㎡の庭に2回散布を想定していますので、1年間で1ボトル使う計算になります。
したがって、10年間で掛かる費用は、次の通りです。(表は右側へスクロールできます。)
項目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
ネコソギ | 10 | 本 | 約2,000円 | 約20,000円 |
散布手間・枯草収集撤去とも
1回1時間として |
20 | 時間 | 1,000円 | 20,000円 |
ネコソギで雑草対策をする場合、作業に1時間(散布手間+枯草収集)掛かるとすると、10年間で約4万円くらいの費用がかかることになりました。
それでは、他の方法はどうでしょうか。
庭の雑草対策として一般的な方法と、ネコソギで雑草対策をする場合とを、次のページから比較していきましょう。
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