雑草対策のプロが実践している雑草の生活サイクルを断ち切る方法
ここからは、雑草の生活サイクルを断ち切るために、雑草対策のプロが実践している2月の芝生の雑草対策について紹介します。
冬のあいだ、お庭の芝生は茶色く枯れた状態が殆どだと思います。(西洋芝は除きます。)
雑草もまだ殆ど生えていない状態なので、雑草対策のために「生活サイクルを断ち切る」という作業ををするのも気が進まないかもしれませんが、この時期にこそ大切なので、是非実践して頂きたいたいです。
雑草の生活サイクルを断ち切るのは意外に簡単
雑草の生活サイクルを断ち切るのは意外に簡単です。
それは、「発芽抑制剤」で雑草が芽生えないようにするという対策なのです。
上の「雑草の生活サイクル」で紹介したとおり、芝生を雑草だらけにしないためには、雑草の種を発芽させないことが一番効果が大きく、しかも一番労力が少ない方法です。
芝生の雑草対策として「発芽抑制剤」を使用することは、雑草対策のプロのあいだでは常識なのです。
発芽抑制剤とは
発芽抑制剤とは、文字通り芝生雑草の芽が出ないようにする除草剤の一種です。
簡単に言うと、土の表面に雑草の種が発芽するのを抑制する「幕」のようなものを作り、その下から雑草が出ないようにする効果があります。
これらの発芽抑制剤は芝生には影響がないので、雑草に対してのみ効果を発揮し、雑草の生活サイクルを断ち切るということになります。
芝生の雑草対策は「発芽抑制剤」を主とするのがプロの新常識。
実は私たち雑草対策のプロのあいだでも、「雑草対策には発芽抑制剤を主につかい、雑草が生えてからの除草剤はスポット的に使う」というのは新常識なのです。
ゴルフ場などでも、以前は生えている雑草に対して、一生懸命除草剤を散布していました。
ですが最近では、発芽抑制剤を主に使うのが常識になり、瞬く間に発芽抑制剤の使用が広がったのです。
夏になってホームセンターへ行くと「ラウンドアップマックスロード」などの、雑草が生えてから散布する除草剤が広い面積をとっていますね。
ですが、我々プロに言わせると、雑草が目立つようになってからの雑草対策では遅いのです。
発芽抑制剤は種が発芽する直前の散布は効果ないので注意
発芽抑制剤を使う場合は注意があります。
それは、発芽抑制剤の散布に最適なのは、
- 2月中旬から3月上旬くらいまでの散布
が、一番雑草の発芽抑制効果が大きいという点です。
雑草に種が発芽する直前の3月中旬以降では、大きな効果は期待できません。
ましてや、雑草の芽が出てしまってからでは、全く効果がありません。
発芽抑制剤の効果を発揮するまでには、一か月くらいの時間が必要なのです。
したがって、発芽抑制剤を散布する時期は、2月中旬くらいから3月中旬くらいまでです。
それ以降だと、雑草の中には発芽してくるものも出てきます。