除草剤を使わずに草を枯らす方法 ブルーシートと新聞紙で雑草が枯れる!?

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実験開始から2か月後。太陽光が透過するシートの下で雑草が著しく繁茂。防草シートの下は!?

実験開始から2か月後、太陽光が透過するシートの下の雑草と防草シートの下の雑草との間に、大きな差が現れました。

実験開始2か月後の様子

▲実験開始2か月後(撮影2023年7月23日)

実験開始から2か月ほど経過すると、周囲からの雑草がそれぞれのシートを覆ってしまっているのがわかります。

太陽光が透過するシートと防草シートとのあいだに、どのような変化が見られたでしょう。

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トリカルネットへの雑草の侵入状況(1㎡あたり1492円)

トリカルネットは土木資材として利用される網目の大きめ(約3mm)のシートです。

土を抑えて土壌中の余剰の水分を排出するのに使用するものです。

このトリカルネットを使用したのは、以前「やっかいなイタドリの発生を抑えることができた」という話を聞いたことがあったためです。

実験の結果は以下のとおりです。

▲トリカルネットを突き抜けて雑草がはえている状況
▲葉の幅の細いイネ科の雑草に限らず葉の広い雑草も網目を通過して生えています。

トリカルネットは土木資材としても使用される頑丈なシートです。

2か月後の状況では、葉の細い雑草(イネ科雑草やスギナ)に限らず葉の広い雑草が通過している様子が観察できました。

防草・防根シートへの雑草の侵入(1㎡あたり404円)

今回使用した「防草・防根シート」は織り目のあるクロスシートとよばれるシートです。

防草シートは大きく分けて2種類あります。

  • 不織布防草シート(織り目がない)
  • クロスシート(小さな織り目がある)

の二種類です。

織り目のあるクロスシートは織り目のない不織布防草シートより安価な傾向があります。

▲防草・防根シートへの雑草の侵入状況
▲織り目を突き抜けている雑草はありません。

このクロスシートの微小な織り目を雑草が通過するという話を聞いたことがあったので、試してみました。

ですが、2か月経過した時点では織り目を通過した雑草はありませんでした。

シートの上に雑草が見えますが、これらは周囲の雑草がかぶさったもので、突き抜けてきたものではありません。

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ダイソーの防草シートへの雑草の侵入(1㎡あたり33円)

上で紹介したクロスシート型の防草シートとちがって、不織布防草シートは織り目がありません。

織り目がないため、不織布防草シートはクロスシートよりもさらに雑草が侵入しずらい構造です。

今回は不織布防草シートとして、ダイソーの格安防草シートを使ってみることにしました。

▲ダイソーの不織布防草シートへの雑草の侵入状況
▲ダイソーの防草シートを突き抜けている雑草はありません。

こちらも雑草が侵入してきている状況はありません。

ダイソーの防草シートの評判と筆者のレビューについては、こちらもあわせてご覧ください。

ダイソーの防草シートはとにかく安価なので、耐久性も確認しようと思い今回の実験で使用しています。

ダイソー 防草シート 評判 を聞いた雑草対策のプロがダイソーの防草シートを購入した理由

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防風網(黒)(網目小)への侵入状況(1㎡あたり269円)

▲防風網(黒)(網目小)への侵入状況
▲細い葉の雑草は編み目をつきぬけています。

防風網(黒)(網目小)は、上で紹介したトリカルネットよりも目が小さい網です。

網目の大きさは2mmくらいですので、太陽光は十分に透過します。

ただし、トリカルネットのように強く雑草を押さえつけることはできません。

そうすると網の下の雑草はどんどん成長し、網をどんどんもちあげてきているのが確認できました。

また雑草の成長とあわせて、細い葉っぱの雑草が編み目を通過しているのが観察されました。

防風網(青)(網目小)への侵入状況(1㎡あたり360円)

▲防風網(青)(網目小)への侵入状況
▲黒い網と同様に細い葉の雑草は編み目をつきぬけています。

防風網(青)(網目小)の場合も、上の黒い網と同様の状況になっています。

網の下の雑草はどんどん成長し、網をどんどんもちあげてきています。

雑草の成長とあわせて、細い葉っぱの雑草が編み目を通過してきています。

光を通さない防草シートの雑草の状態はどうなっているか?

光を通すシートの下では雑草はどんどん成長し、ピンで固定していシートを突き破りそうな勢いで生育していました。

▲青いシートも黒いシートも雑草に持ち上げられているのがわかりますか?

つまり、太陽光が透過するシートでは雑草対策にならないことが確認できたわけです。

どのように雑草をシートで抑え込もうとしても、太陽光があたる限りは、その下で雑草はどんどん生育します。

雑草の力はすさまじく、ピンと張ったシートでさえどんどん持ち上げて来る様子も観察されました。

▲はちきれんほどにシートを持ち上げている雑草

では、光をほとんど通さない防草シートの下で、雑草はどのような状態になっているのでしょう。

光を通さない防草シートの下で完全に枯れていた雑草

▲防草シートの下の雑草の状態です。(撮影2023年8月5日)

上の写真↑↑↑は、ダイソーの防草シートをめくってみた様子です。

ダイソーの不織布防草シートの遮光率は99.5%以上だそうです。

殆ど太陽光は通りません。

この防草シートの下で、雑草は完全に枯れてしまっていました。

▲土の中にある根も枯れています。

土の中の雑草の根も枯れていて、指で触るとホロホロと崩れる状態です。

▲少し太めの雑草の根も完全に枯れています。

少し太めの根も完全に枯れています。

この状態になるまで、掛かった時間は2か月あまりです。

光を通さないことが、どれほど 除草剤を使わずに草を枯らす方法 として効果があるか、お分かりいただけると思います。

【次のページ】ブルーシートと古新聞で太陽光を遮断。除草剤を使わずに草を枯らす方法 を実践。

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