牧野植物園 11月 花 あの希少な植物を見逃すな。紅葉 温室内の見どころの植物紹介。

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牧野植物園 11月 花 。あの希少な植物を見逃すな。

正門から入って本館の発券機の手前。

通路の左側で「キイレツチモチ」という寄生植物が花を咲かせていました。

この植物も牧野先生が命名した植物だそうで、宮崎県や鹿児島県でレッドデーターブックに登録されています。

ツチトリモチについて

ツチトリモチはキノコのようですが、キノコと違って寄生する花だそうです。地表面に出ている部分の中にあるツブつぶの中に花が隠れていそうです。雌雄同種だそうで自家受精するそう。葉緑素を持たないため自分で栄養を作ることができず、植物に根を下ろして、そこから栄養を分けてもらうのだそうです。「トリモチ」の由来は、地中に隠れている根塊がイモのようになっていて、この根塊を潰すとネバネバしてトリモチとして使ったのだそうです。

牧野植物園 11月 花 「キイリツチトリモチ」

名前の由来は、牧野先生が鹿児島へ採取旅行へ出かけた際に、鹿児島県揖宿郡喜入町で発見したことから、「キイレ」という頭文字を入れたそうです。

一般的なツチトリモチが朱色なのに対して、キイレツチトリモチは淡いベージュ色。

▲来園者の中には「おもちゃみたいで可愛い」との声も上がっていました。(撮影2023年11月11日)
▲海岸性に見られる「トベラ」や「シャリンバイ」などに寄生することが多いそうです。
緑守
牧野植物園ではトベラに寄生していました。
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他所ではあまり見られない美しい紅葉の樹木の正体は?

温室の途中へ行く牧野富太郎像の近くで紅葉している見慣れない樹木を見かけました。

近づいてみるとあまり馴染みのない紅葉樹木でした。

世界三大紅葉樹木のひとつニッサボク

あまり他では見たことのない、紅葉な綺麗な樹木がありました。

樹名板を見ると「ニッサボク」と記載されていました。

初めて聞く名前なので調べてみました。

中国原産で紅葉が美しいことで知られていて、「世界3大紅葉木」とされていると記載もありました。

世界三大紅葉樹木とは「ニシキギ」「ニッサボク」「スズランノキ」だそうです。

ニシキギは日本でもよく見られますが、「ニッサボク」と「スズランノキ」は、恥ずかしながら馴染みがありませんでした。

▲ニシキギは日本でも公園などによく植えられています。

スズランノキは最近人気の樹木で、夏にスズランのような釣り鐘状の花を咲かせ、秋には綺麗な紅葉を楽しめる樹木です。

最近では通販でも販売されているそうなので、今度購入してみたいと思います。

花木 庭木の苗/スズランノキ(オキシデンドルム アルボレウム)3.5号ポット 2株セット

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ヌマスギ

ヌマスギは属名で一般的にヌマスギと言われるのはラクウショウ(落羽松)のことです。

葉が落ちるとき鳥の羽のように落ちて来ることから「落羽松」と呼ばれます。

メタセコイヤに似るが樹形が三角形ではなく卵型になるということと、メタセコイヤの葉が対生であるのに対し、ラクウショウは互生で見分けることができます。

▲ラクウショウの葉は互い違いに出る「互生」です。
▲メタセコイヤの葉は対に出る「対生」です。

またラクウショウの場合、呼吸根という根が地面から飛び出るのという特徴もあります。

▲写真尾真中で突き出ているのが「呼吸根」ヌマスギの特徴です。

ヌマスギが北アメリカ原産でミシシッピー川の流域沿いに多く生えるのに対して、メタセコイヤの原産は中国四川省とされています。

寿命が長く1000年を超えるものも。

日本には江戸時代の末期、黒船でペリーが持ち込んだものが最初とか。

【次のページ】牧野植物園の温室では是非バニラの香りに囲まれて幸せな気分になって欲しい

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