雑草が生えない芝生 (その5) 1年経過しました。

雑草が生えない芝生 について試験施工し経過を観察中です。

設置後一年経過しましたので、状況の報告です。

緑守
雑草対策アドバイザーが考案した雑草は生えない芝生工法です。

過去記事についてはこちらをご覧ください⇒雑草が生えない芝生過去記事

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雑草が生えない芝生 の考え方

雑草が生えない芝生 の考え方はいたってシンプルです。

私は雑草対策に関する仕事も行っています。

公共に近い緑地の場合、もっとも手軽な雑草対策は除草剤です。

除草剤にはいろいろな種類があるので、上手に組み合わせることで、簡単に雑草を管理することができますし、何よりも安価かつ雑草対策にかかる労務を少なく効率的に作業を行うことができます。

ですが、個人のお庭の場合、バンバン除草剤を使うことには抵抗があるのもわかります。

個人のお庭の場合、もっとも安価で手軽な雑草対策は防草シートです。

これを補う方法として考案したのが「防草シート+芝生」で雑草の生えない芝生になるんじゃないかってことなんです。

緑守
「防草シート+芝生」で雑草の生えない芝生になるのではないかと考案しました。

防草シートもっとも手軽な雑草対策ができる。でもデメリットもある。

個人のお宅の場合、もっとも手軽で安価な雑草対策は防草シートです。

ですが、防草シートにはデメリットもあります。

防草シートのデメリットは、以下のような点です。

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防草シートのデメリット1:防草シートは見かけが悪い

▲公共の場所ならともかくこんなものがお庭あるのは嫌ですよね。

防草シートのデメリットとして一番にあげられるべきだと思うのは「見かけが悪い」という点です。

あの無機質な外観が一面お庭にあるのを想像しただけでがっかりしてしまいます。

そのくらい防草シートの見かけはよろしくないと思います。

防草シートのデメリット2:防草シートは耐久性に限界がある

▲安い防草シートだとすぐに紫外線で劣化します。

防草シートのデメリットのふたつめは耐久性に限界があるということです。

特に安価な防草シートの場合、1年ももたないでボロボロになるものもあります。

防草シートの耐久性をあげるためには、防草シートの表面を覆って、紫外線の影響をうけないようにする必要があります。

紫外線の影響をうけないようにした防草シートは、半永久的に防草効果を発揮する場合もあります。

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防草シートのデメリット3:防草シートの隙間や凸凹箇所から雑草が生えてくる

▲ピンの穴からでも雑草は生えてきます。

防草シートのデメリットの3つめは、防草シートといえども意外に雑草が生えてくるという点です。

防草シートから雑草が生えてくるのは

  1. 防草シートを固定するためのピンの穴から
  2. 壁や排水桝や玄関ポーチなど構造物と接するところの隙間から
  3. 凸凹になった箇所に貯まったゴミや土埃から

とにかく防草シートをしてもあちらこちらから雑草は生えてくるんです。

雑草が生えない芝生 工法は、防草シートのデメリットを解決する雑草対策

雑草が生えない芝生工法は、これらの防草シートのデメリットを解決する雑草対策です。

考え方はいたってシンプルです。

防草シートの上に土を敷いて芝生を貼ってしまおうというわけです。

こうすることで、

  1. 芝生で防草シートを覆うので、防草シートの見かけがよくなる。
  2. 防草シートを芝生で覆うことで紫外線が直接防草シートにあたらないので劣化を軽減できる。
  3. 防草シートをピンで固定する必要がないので、防草シートの穴から雑草ははえにくくなる。

このように防草シートのデメリットを解決しながら、しかも防草シートの「雑草が生えるのを抑える」というメリットをしっかり享受できるのが、雑草が生えない芝生 工法なのです。

DIYで雑草が生えない芝生を設置する方法

雑草が生えない芝生 の設置方法は簡単にDIYで設置することができます。

手順は簡単です。

  1. 防草シートを敷く
  2. 防草シートの上に土を3cmから5cm載せる
  3. 芝生を貼る

たったこれだけです。

具体的に写真付きで説明します。

手順Ⅰ:防草シートを敷く

まずはホームセンターで防草シートを購入してきます。

ホームセンターの防草シートの選び方については、以前紹介していますので、そちらをご覧ください。

【過去記事】防草シートをホームセンターで購入。おすすめの防草シートのコスパを比較。

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私の場合はホームセンターDCMで購入しています。

1m✕10mの10㎡で2300円くらいだと思います。

▲私が好んで使用しているのは1㎡単価に換算すると230円ほどです。

防草シートを敷きます。

芝生を貼るとき(一般的な芝張という意味です)は、本来であれば「雑草抜き」「土の中の小石取除去」「「整地(地面の凸凹をならす)」などのややこしい手間がかかる作業が必要ですが、「雑草の生えない芝生工法」の場合は、防草シートが雑草を抑えてくれるので、必要ありません。

そのまま、どーんという形で防草シートを広げればOKです。

▲今回は1.5m✕1.5mほど設置しました。

上の写真↑↑↑では、防草シートの四隅はピンで抑えています。

当日風が強かったので、防草シートがめくれて仕方がなかったためです。

本当は、小石やレンガなどを置いて、防草シートが動かないようにしておけば十分です。

▲防草シートを敷くとき重ね合わせは大切

防草シートを敷くとき、重ね合わせは大切です。

10cm程度は重ね合わせるようにしましょう。

手順2:防草シートの上に土を載せる

防草シートを敷きならしたら、その上に土を敷いていきます。

今回使用したのは、ホームセンターで販売していた一番安い土です。

25リットル入りで230円くらいです。

▲計算上は3袋で足りる計算でしたが・・・

今回は土の厚みを3cmでやってみることにしました。

2.3㎡✕3cm=0.07㎥=70リットル

つまり3袋敷きならせばよいという計算です。

▲実際には地面の凹凸が大きかったので、1袋余分に土が必要でした。

ですが実際には、地面の凸凹があるため、土を余分に敷くことになりました。

4袋敷均しましたので、

4袋✕230円=920円

920円÷2.3㎡=404円/㎡

1㎡あたり400円ほどの土代がかかっていることになります。

▲土の敷均し完成です。ご自宅に設置するときは「締固めにくい」土を選ぶほうが良いです。

土を敷均しが完了した様子です。

今回は、殆ど人の立ち入らない箇所で、「防草シートの保護のための芝生」という位置づけなので、あまり芝生の土壌についてシビアに検討していません。

ご自宅の庭の芝生で設置する場合は、立ち入ることが前提ですので、もっと「締固めしにくい」土を選んだほうがいいと思います。

手順3:芝生を貼る

土の敷均しのあと芝生をはります。

今回は2.3㎡ほどですので、2束準備しました。

芝生は一般的には1束0.9㎡とされますが、ホームセンターで販売されているのは、若干大きいようです。

▲芝生1束で1㎡くらい貼れます。

芝生の中に雑草は生えてくるのは、主に「目地」からです。

普通の芝張りでは目地幅を3cmほどとるのが一般的ですが、それだけ雑草が生えるリスクが高くなるので、今回の目地幅はほぼゼロにしています。

▲雑草対策の芝生とする場合目地は無い方が望ましいです。

目地幅をゼロにしようしましたが、どうしても目地はできてしまうので、目土をいれます。

目土については「目土用の土」というものがホームセンターで販売されているので、これを使えば手軽です。

ただし、お値段もそれなりにします。

▲雑草が生えない芝生設置完了(撮影2023年9月23日)

私の場合は、あまった園芸土を目土にして、必要な肥料などはあとで追加することにしました。

 

このような形で雑草の生えない芝生を設置しました。

節目節目で経過の推移は過去に報告していますので、過去記事についてはこちらをご覧ください⇒雑草が生えない芝生過去記事

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