露地植えをする際にはクリスマスローズの種類を知っておこう
クリスマスローズは古くから交配が進み、何万という種類があります。
以前は花色の地味なものが多かったですが、最近ではカラフルな花色や様々な大きさのクリスマスローズがあります。
▲様々な形や色のクリスマスローズ
様々な種類のあるクリスマスローズを露地植えする場合は、種類を知っておくと失敗が少ないです。
丈夫で露地植えをできるクリスマスローズですが、中には露地植えに適さない種類もあるからです。
代表的なクリスマスローズの種類について紹介します。
ヘレボルス・ニゲル
学名 | Helleborus niger L. |
花色 | ホワイト |
植え付け時期/花期 | 10月~3月/1月~4月 |
花言葉 | いたわり |
区分 | 有茎種、もしくは中間種 |
花の大きさ・数 | 花が小さく沢山花が咲き清楚なので日本で人気 |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
ヘレボルス・ニゲルは、小さな花をたくさんつけるので、全体的に清楚なイメージにコンパクトにまとまるので、日本で人気なクリスマスローズです。
咲き進むにつれ、白色に少しピンクがかります。
加湿を嫌うため、水はけがよく保水性のよい土が適するので、赤玉土小粒4、軽石小粒3、腐葉土3の配合土などの土に植えると良いです。
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ヘレボルス・アーグチフォリウス
学名 | Helleborus argutifolius |
花色 | 黄緑色の房咲き |
植え付け時期/花期 | 10月~3月/1月~4月 |
花言葉 | - |
区分・草丈 | 有茎種・50cmから1m |
花の大きさ・数 | 花が小さく沢山花が咲く |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
有茎種のヘレボルス・アーグチフォリウスは、高さが1mを越えるようになるので、露地えにして伸び伸び育ててあげるのがおすすめです。
花の色は原種に近い黄緑色で、ひとつの花茎に大量の小さな花をつけます。
ヘレボルス・フェチダス
学名 | Helleborus foetidus |
花色 | グリーン |
植え付け時期/花期 | 10月~3月/1月~4月 |
花言葉 | いたわり・心安らか |
区分・草丈 | 有茎種・50cmから1m(暖地では70cm程度) |
花の大きさ・数 | 小さな花を房なりに |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
フェチダスという名前のとおり、独特なにおいがするクリスマスローズです。
葉や茎をつぶすと「悪臭のある」という名前のとおりの独特なにおいなのですが、潰さなければ大丈夫です。
この種類も大きく育つため、路地植えでのびのび育ててあげたい種類です。
暑さにはあまり強くないため、夏場の管理が重要になります。
ヘレボルス・レンテンローズ
学名 | Helleborus Lenten rose |
花色 | 各種(赤・桃・ピンク・白・黒系ほか) |
植え付け時期/花期 | 10月~3月/2月~4月 |
花言葉 | いたわり・心安らか |
区分・草丈 | 有茎種・40cmから60cm |
花の大きさ・数 | 大きな花・9.5cm内外 |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
22012年に流通が始まった新品種
クリスマスローズの中でも最大で10cmほどの最大級の花をつけます。
木立ち状になり背も高くなるので、路地植えして伸び伸び育ててあげたいですが、夏の直射日光には弱いので、落葉樹の下に植えるなど、植える場所には配慮が必要です。
園芸種も数多くあり、花色も赤・桃・ピンク・白・黒系など様々な種類があります。
ヘレボルス・アトロルーベンス
学名 | Helleborus Lenten rose |
花色 | 緑色ベースに赤紫が乗っかる |
植え付け時期/花期 | 10月~3月/2月~4月 |
花言葉 | いたわり・心安らか |
区分・草丈 | 有茎種・30cmから40cm |
花の大きさ・数 | 小さな花・3~4cm内外 |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
旧ユーゴスラビア・スロベニアを中心に自生しているクリスマスローズの原種です。
原種と聞くと「強そう」というイメージを持ちますが、クリスマスローズの場合は、原種の栽培には細やかな管理が必要です。
夏の直射日光や梅雨時期の蒸れには注意する必要があるので、プランターのほうが育てやすいです。
花は小さく、萼片は内側が緑、外側は紫がかったものが多く見られます。
ヘレボルス・オドルス
学名 | Helleborus odorus |
花色 | 薄黄緑色 |
花期 | 3月~4月 |
花言葉 | いたわり・心安らか |
区分・草丈 | 無茎種・25cmから50cm |
花の大きさ・数 | 大きな花・7cm内外 |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
ヘレボルス・オドルス(クリスマスローズ オドルス)は、他のクリスマスローズよりも開花期が遅いです。
緑~黄色の花をつけ、個体によっては柑橘系の香りがします。
無茎種のため、あまり大きくならず、花の色もそれほど目立ちませんが、ひっそりとした姿に可憐さを感じ、人気があるクリスマスローズのひとつです。
ヘレボルス・トルカータス
学名 | Helleborus torquatus |
花色 | 灰紫から赤紫色 |
花期 | 3月~4月 |
花言葉 | いたわり・心安らか |
区分・草丈 | 無茎種・20cmから30cm |
花の大きさ・数 | 小さな花・3~4cm内外 |
通販での販売価格帯 | 1000円~2000円 |
多くのほかのクリスマスローズが、冬も葉がある常緑なのに対して、このヘレボルス・トルカータスは落葉のクリスマスローズです。
花の色が独特なので、庭のアクセントとして人気があります。
原種なので、育てるには細心のきくばりが必要です。
ヘレボルス・チベタヌス
「チベタヌス」という名前のとおり、中国の四川省の山奥で育つ高山エリアを生息地としています。
花の色はピンクや白で、可愛らしい姿をしていますが、幻のクリスマスローズとも呼ばれ、流通は少なく高価です。
日本においては神戸の六甲山植物園において、大群落を観察できます。
寒冷地が原産のため、夏の暑さには弱く、鉢植え管理とし、夏は涼しい屋内に入れるなどの配慮が必要になります。
原生地は雪解け水が流れ込む箇所に多く自生し、冷涼で水分がたっぷりある生育環境が必要です。
水分を多く必要とする種類なので、一年中の水管理が欠かせません。
クリスマスローズを植え付ける土は、保水性もありながら余分な水分は排水できる土が必要になります。
赤玉土、バーク堆肥、軽石、川砂、ボラ石など、植え付ける場所に応じた土作りが必要になります。
「クリスマスローズ 12月 に露地に植えて大丈夫?」まとめ
今回は「クリスマスローズ 12月 に露地に植えて大丈夫?」ということで紹介しました。
寒いところを原産地にもつクリスマスローズは、寒い時期こそ、活発に成長できる時期なので、12月に露地植えすることは、全く問題ありません。
「清楚」「可憐」「華やか」といろいろな魅力を持つクリスマスローズ。
是非、はじめての植え付けに挑戦してみてはいかがでしょうか。