シマトネリコ お正月前に剪定はNG。冬に剪定できる木と冬に剪定できない木。

剪定時期 について紹介するページです。

貴の早い話題になりますが、お正月前のお庭はきれいにしておきたいものですね。

でも、植木屋さんに剪定してもらうとそれなりに費用が掛かりますね。

▲植木屋さんに頼むとそれなりに費用が掛かりますね。

なので、自分で剪定してきれいにして、お正月を迎えたいという方もいらっしゃると思います。

ですが、ご用心。

お正月直前に剪定すると枯れてしまう木もありますよ。

緑守
剪定する時期によってダメージを受け衰弱する木がありますので注意が必要です。

きれいな状態でお正月を迎えるためにも、剪定できる時期について知っておきましょう。

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剪定時期 に注意。お正月前に剪定して良い木と剪定してはいけない木

▲お正月前に剪定して良い木と剪定してはいけない木があります。

お正月前に「剪定して良い木」と「冬に剪定してはいけない木」は大きく3種類に分けることができます。

冬に剪定するのがもっとも適しているおすすめの木

お正月前の寒い時期に剪定をするのをおすすめするのは「落葉樹」という木です。

落葉樹とは秋に紅葉して冬には葉っぱがなくなってしまう木です。

▲冬になって葉っぱがなくなる樹木が落葉樹です。

お庭に植えられていることが多い、代表的な落葉樹には次のようなものがあります。

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庭木として植えられることが多い落葉樹

▲ハナミズキは代表的な人気の落葉樹ですね。
  • ハナミズキ
  • モミジ
  • ウメノキ
  • ハナミズキ
  • サルスベリ
  • ハナカイドウ
  • コブシ
  • サクラ類
  • ロウバイ

などなど

寄せ植えで使われることが多い落葉樹

▲アジサイは冬に強剪定しても枯れることはありませんが、綺麗に花を咲かせるためには、花が終わって~花芽が付く10月前までに軽く形を整える程度の剪定をし、冬に不要な枝などを強く剪定する2段階の剪定が必要です。
  • アジサイ
  • ドウダンツツジ
  • ニシキギ
  • コデマリ
  • ユキヤナギ

などなど

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お正月前に剪定してはいけない木

お正月前の寒い時期に剪定をしてはいけないのは「常緑樹」という木です。

▲常緑樹は冬でも葉っぱがある樹木のことを指します。

常緑樹とは一年中葉っぱがある木です。

お庭に植えられていることが多い、代表的な常緑樹には次のようなものがあります。

庭木として植えられることが多い常緑樹

  • シマトネリコ
  • キンモクセイ
  • サザンカ
  • ツバキ
  • カシ類
  • オリーブ

などなど

生垣で植えられることが多い常緑樹

  • レッドロビン
  • キンモクセイ・ギンモクセイ
  • サザンカ・ツバキ
  • マサキ
  • イヌツゲ
  • ゲッケイジュ

などなど

寄せ植えで使われることが多い常緑樹

  • サツキツツツジ
  • オオムラサキツツジ
  • アセビ
  • アベリア
  • クチナシ
  • ジンチョウゲ

などなど

お正月前に剪定してもよいけどあまりおすすめできない木

お正月前に剪定してもいいけど、あまりおすすめできない木は「針葉樹※」という木です。

(※正確には常緑針葉樹)

針葉樹とは、葉っぱが針みたいにとんがっている樹木です。

針葉樹はお正月前に剪定してもいいけど、本当はもっとほかの時期に剪定したほうがおすすめです。

お庭で植えられている、針葉樹の代表的なものには、次のような樹種があります。

庭木として植えられることが多い針葉樹

  • マツの仲間(クロマツ、ゴヨウマツ、タギョウショウなど)
  • モミノキ
  • マキ
  • コニファー類(ゴールドクレスト、ブルーヘブンなど)

生垣として植えられることが多い針葉樹

  • ラカンマキ
  • カイヅカイブキ

などなど

低木として植えられることが多い針葉樹

  • ハイビャクシン
  • コニファー類
  • タギョウショウ

などなど

お正月前が 剪定時期 に適する木と適さない木があるのはなぜ?

お正月前が 剪定時期 に適する木と適さない木があるのはなぜでしょう?

上で紹介した「落葉樹」と「常緑樹」と「針葉樹」は、元気に活動できる時期がそれぞれ異なるからです。

落葉樹は冬の間は全身麻酔で眠っている状態

「お正月前に剪定してもよい木」として紹介した落葉樹は、人間でいえば冬の間の樹木は全身麻酔委して眠っているような状態です。

葉っぱを落としているので、光合成も行っていません。

剪定作業は、人間でいえば手術のようなものです。

全身麻酔して眠っている状態の落葉樹は、ブツブツと枝を切ってもまったく痛みを感じることなく、春になると切られたところからも、新しく芽を出し始めます。

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常緑樹は冬の間はじっと耐えている状態

落葉樹とちがって常緑樹は、冬の間も葉っぱがあって、光合成をしながらじっと耐えている状態(※)です。

(※クリスマスローズなど一部の常緑樹は、冬の間に元気に活動するものもあります。)

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この常緑樹は寒い時期はとっても苦手な樹木です。

剪定して枝や葉っぱを取り去ってしまうことは、なんとか点滴で生きている状態なのを、点滴を取り外してしまうようなものです。

常緑樹の場合、お正月前の剪定によって、大きくダメージを受け、場合によっては枯れてしまうことになるので、剪定してはいけません。

針葉樹はお正月前に剪定してもいいけどおすすめできない

針葉樹は寒さに強い樹木なので、お正月前に剪定しても、常緑樹のように弱ることはないです。

ただし、お正月前に剪定することは、次のような理由であまりおすすめできません。

ハサミ焼けを起こす

針葉樹の場合、剪定ばさみや木ばさみで剪定すると、剪定したところは茶色に枯れたようになってしまいます。

これを「ハサミ焼け」といったりします。

金属製のハサミを入れるとその部分が茶色くなってしまうのです。

なので、植木屋さんは針葉樹についてはハサミを使わず、手でむしったりします。

DIYでやろうとするとき、なかなかそのようなことはできないので、ハサミで切ってしまってよいと思います。

ただしそうすると、お正月前に剪定した場合、切り口や周辺の葉が枯れたような状態になってお正月を迎えることになってしまいます。

なので、お正月前の剪定はやめておいたほうが良いと思います。

活動が活発になる直前ならハサミ焼けは目立たない

針葉樹の活動が活発になるのは3月から4月です。

この直前に刈り込めば、すぐに新芽が出てきて、茶色の部分を隠してくれます。

したがって針葉樹の剪定は、2月の終わりから3月の上旬に行うのがおすすめです。

庭木の剪定カレンダー

おすすめの剪定時期をカレンダーにしてみました。

この時期に剪定することで、無駄なく樹木をきれいな状態で維持できると思います。

木の種類 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
落葉樹 ×
常緑樹 × × × ×
針葉樹 ×
剪定におすすめ。激しく剪定しても大丈夫 軽く葉っぱをおとすくらいの剪定がおすすめ 剪定はできるが他の適期の剪定がおすすめ ×剪定したら枯れるので剪定してはダメ

お正月前に生垣の剪定をしたい。絶対に剪定はできないのか?

お正月前でも生垣であれば軽い剪定しても大丈夫

お正月前の寒い時期でも、生垣に使われている樹木であれば、軽い剪定であれば大丈夫です。

軽い剪定とは、太い枝を切らないで表面だけを整えるような剪定です。太い枝を切るような剪定は生垣といえどもやはりダメージを受けるので、お正月前の強い剪定はおすすめできません。チョンチョンと飛び出ている細い枝や葉を切って、見苦しくない程度に整えるくらいの剪定であれば大丈夫です。

生垣に使われている樹木は葉っぱを出す力(萌芽力といいます)が強く、ダメージもそれほど大きくはありません。

お庭に使われている代表的な生垣の樹種には次のようのものがあります。

生垣で植えられることが多い常緑樹

  • レッドロビン
  • キンモクセイ・ギンモクセイ
  • サザンカ・ツバキ
  • マサキ
  • イヌツゲ
  • ゲッケイジュ
  • ウバメガシ

お正月前の生垣の剪定で注意すること

 

お正月前の生垣の剪定のときに注意することは、花芽を飛ばさないようにするということです。

上で紹介した樹種の中で、サザンカやツバキは冬の間に花を咲かせるので、お正月に剪定するのは避けたほうがよいでしょう。

花芽をよけながらの剪定では、列植をきれいに整えるという感じにはなりません。

したがってサザンカやツバキの剪定は、花が終わった直後の3月から4月頃の剪定がおすすめです。

それ以外の樹種については、花の時期は関係ないので(※)、お正月前に剪定しても大丈夫です。

(※キンモクセイやギンモクセイは秋の花なので、お正月前には花が終わっているため剪定しても大丈夫という意味です。)

生垣を剪定するトリマーは電動式?エンジン式?

お庭の樹木の剪定作業の中でも、もっとも手間がかかるのが生垣の剪定だと思います。

生垣の場合、たいていの場合は長さが長く、高さも高いので、剪定にかかる労力が大変です。

そんなときに便利なのが「トリマー」という生垣を剪定する機械です。

電動式のトリマーにはメリットを感じない

私の場合、仕事ではエンジン式のトリマーを使っています。

自宅ではお値段が安かったので、ホームセンターで電動式のトリマーを購入しました。

電動式のトリマーが出始めの頃で、よく調べないで購入したのです。

ところがこの電動式のトリマー、購入して大失敗。

とにかく力がない!!

ちょっと太い枝でもあろうものなら、そこで突っかかって刈刃が動かなくなってしまうのです。

購入して数回使用しましたが、その後は倉庫の中で眠っています。

電動トリマーのメリットとは?

私の場合購入して失敗したと思った剪定用のトリマーですが、唯一メリットをあげるとすると、燃料臭くならないということだと思います。

エンジン式のトリマーやチェーンソーの場合、どうしてもいくらか燃料が漏れることが多いため、倉庫の中がガソリンとオイルの混じった匂いが充満します。

用事があった車で移動しようとすると、エンジ式の機械を運ぶときは、何重にもビニールを掛けないと、車中がとんでもない匂いで運転に集中できないくらいです。

エンジン式のように匂いがないことだけは、電動トリマーのメリットだと思います。

それ以外に、私としては、あまりメリットを感じません。

生垣の仕上げの高さはどのくらいがおすすめ

お正月前の剪定では、生垣はあまり強く剪定できないのですが、剪定の適期である3月から4月にかけてであれば、かなり激しい選定をしても大丈夫です。

再度剪定の適期のカレンダーで紹介します。

木の種類 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
落葉樹 ×
常緑樹 × × × ×
針葉樹 ×
剪定におすすめ。激しく剪定しても大丈夫 軽く葉っぱをおとすくらいの剪定がおすすめ 剪定はできるが他の適期の剪定がおすすめ ×剪定したら枯れるので剪定してはダメ

上の表で「常緑樹」の欄が生垣の剪定のおすすめ時期です。

この時期に是非おすすめなのが、「生垣の軸(幹のこと)を強めに刈り戻す」ということです。

生垣は生育が旺盛な樹種が多いので、ほんの数年で大きくなってしまいます。

背の高い生垣は立派なのですが、DIYで管理しようとすると、背の高い生垣は、とっても管理が大変です。

なので、思い切って軸(幹のこと)を切り戻してしまいましょう。

そうすれば、そこから新しく伸びて来る枝は柔らかいので、とても管理がしやすいです。

この新芽であれば、電動式トリマーでも十分に管理できます。

個人のお宅の場合、生垣の高さは1.6mくらいがいいと思います。

このくらいの高さであれば、外からの人の視線は遮ることができますし、管理の手間も格段に少なくなります。

「生垣の管理が大変」と思っている方は、生垣の軸の切り戻しを、是非ためしてみて下さいね。

「お正月前 庭木の剪定 冬に剪定できる木と冬に剪定すると枯れてしまう木」まとめ

今回は庭木の剪定時期について紹介してみました。

簡単にまとめると

  • 樹木には大きく分けて「落葉樹」と「常緑樹」と「針葉樹」の三種類があり、それおぞれ剪定の適期があります。
  • 常緑樹をお正月前に剪定したいときは、葉先を整える程度の剪定でないと、枯れてしまう可能性が高いです。
  • 生垣であれば、お正月前でも多少の剪定は大丈夫ですが、おすすめは3月から4月に大きく剪定して、管理しやすい高さに切り戻すをことをおすすめします。

以上です。

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