冬のガーデンシクラメンの水やり。花の上からかけると「灰色カビ病」になる!?
加湿をきらうガーデンシクラメン。
耐病性が強くなっているとはいえ、やはり加湿になる状況は避けた方がいいです。
特に寒い時期の水やりには注意が必要。
寒い冬に花や葉っぱの上から水をやると、いつまでも水滴が残り、加湿状態になり、灰色カビ病が発生するリスクが高まります。
ガーデンシクラメンへの水やりは、花や葉の上から水を掛けるのではなく、根元の土に水を掛けるようにすることが、ガーデンシクラメンに灰色カビ病を発生させないようにするコツです。
窒素分の多い肥料はカビ病のもとになる
窒素分の多い肥料をやり過ぎると、灰色カビ病の原因になります。
植物に必要な肥料は窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3つが主要な必須肥料です。
主な役割は以下のとおりです。
- 窒素:葉を茂らせる栄養素です。
- リン酸:花や実を実らせる栄養素です。
- カリ:根を太らせる栄養素です。
化成肥料の袋に8-8-8などとハイフンで区切られて大きく表示してある数字は、その肥料に含まれる、窒素、リン酸、カリの%を表しています。8-8-8ならば、窒素8%、リン酸8%、カリ8%を、14-14-14なら同じく14%を含む肥料であることを表しています。
引用元:全農Apron
追肥を頻繁に行うと窒素肥料過多となり、葉っぱが茂りすぎ、その結果葉っぱの中に蒸れが発生し、灰色カビ病が発生してしまうわけです。
ガーデンシクラメンの追肥の時期
ガーデンシクラメンへの窒素分の多い肥料のやりすぎは灰色カビ病が発生する原因になるのでよくありません。
とはいいながらも、基本的にガーデンシクラメンは「肥料食い」ですので、花が咲いている時期は、「花肥え」であるリン酸の含有量の多いハイポネックスなどの液肥を500倍程度に薄めて散布します。
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散布を開始する時期は植え付けてから2週間後くらいから。
植え付けてすぐは液肥をあげてはいけません。植え付けたばかりの根には、吸収しやすい液肥は、根へのダメージになります。
散布は1週間に1回程度。
ガーデンシクラメンの花が咲いている、10月頃から5月頃まで、花や葉にかからないように、根元に与えるようにします。
梅雨から夏にかけての暑い時期はガーデンシクラメンは休眠中になるので、追肥はあげてはいけません。
ガーデンシクラメンの冬越しについてよくある質問
シクラメンに欠かせない「葉組(はぐ)み」
シクラメンの外観品質を高めるために必要な作業として、「葉組み」があります。9~10月頃から数回行う葉組みは、球根上の芽点に日光が当たるようにするため葉を整理する作業です。この作業を行うことで、新葉や蕾の成長を促進し、結果として花数や葉数を増やす効果があります。
(葉組の方法)中心部が葉で覆われる。⇒株の中心にある葉を外側の葉の下へ持って行き、葉を下ろす。⇒中心部分が光に当たるようになる。
引用元:日大生命農学科
ガーデンシクラメン 冬越し まとめ
このページではガーデンシクラメンの冬越しについて紹介してみました。
ガーデンシクラメンは一般的なシクラメンと比較して、耐寒性や耐病性もアップしていますが、やはり気を付けるポイントもいろいろあることがお分かりいただけたと思います。
特に寒い時期の過湿状態は、灰色カビ病の原因となり、大きな被害となる可能性があります。
ガーデンシクラメンの水やりは、根元にやることを心がけるだけでも、随分と灰色カビ病を抑えられますよ。
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