「効果的な雑草対策について教えて」 雑草対策のプロがヤフーの知恵袋へ回答

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砂利でおおうだけでは不十分。綺麗な状態を長続きさせるには?

砂利を敷いたから雑草が出てこないわけではない

▲砂利に生えて来たスズメノカタビラ

土の上に砂利を敷くと、確かに雑草の発生を抑制することができます。

ただし完璧ではありません。

砂利を敷いても出てくる雑草はあります。

▲砂利の中に生える雑草は強い雑草が多いです。

また、砂利の中から発芽するような雑草の場合、強い雑草の場合が多く根が地中に深く入り、抜こうと思ってもなかなか抜くことができなかったりします。

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除草剤+防草シート+砂利敷とすると半永久的に雑草を防除できる

単純に雑草で覆うだけではなく、「防草シート」という発芽した雑草が突き抜けないシートを併用すると、雑草が生えなくする効果は一段と高くなります。

緑守
防草シートは砂利オンリーよりも遥かに効果的に雑草対策になります。

防草シートには大きくわけて二種類のシートがあります。

クロスシート不織布防草シートです。

クロスシート

▲クロスシート;織り目があるので強い雑草がつきぬける場合があります。

クロスシートは繊維を編み込んだ防草シートです。

繊維を編み込んでいるので、「網目」があります。

したがって、葉の先のとがったような強い雑草は、この編み目を突き抜けて雑草がはえてくる場合があります。

▲葉先のとがった雑草が、突き抜けてくる場合があります。

クロスシートのメリットは

  • 不織布防草シートよりも安い場合が多い
  • 同じ価格で比べるとクロスシートのほうが耐久性が長い場合が多い
  • 引張や沈み込みに対して柔軟性がある。

などのメリットがあります。

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不織布防草シート

▲不織布防草シート:繊維を熱で固めたシートなので織り目がありません。

クロスシートに対して不織布防草シートは、細かな繊維を熱でシート状に固めたものです。

編み目はありませんが水は通します

したがって、ブルーシートのように水が貯まるということはありません。

▲ブルーシートの場合水がたまり虫が発生する場合があります。

不織布防草シートのメリットは、網目がないので雑草を抑える能力が高いという点です。

またクロスシートと比較した場合のデメリットは

  • クロスシートよりも高い場合が多い
  • 同じ価格で比べると不織布防草シートのほうが耐久性が短い長い場合が多い
  • 引張や沈み込みに対して追従性が小さい

などがあげられます。

半永久の防草シート対策「不織布防草シート+砂利敷」

▲不織布防草シート+砂利敷が最強の雑草対策

雑草対策にもいろいろありますが、雑草対策のプロとしてお薦めするのは、不織布防草シート+砂利敷が最強の雑草対策だと思っています。

理由は次のとおりです。

設置にそれほど手間が掛からない

不織布防草シート+砂利敷での雑草対策は、設置にそれほど手間がかかりません

ロール状の防草シートを転がして、少し位置の調整をしたら防草シートは貼れてしまいます。

▲ピンで仮止めしておくと位置の調整がしやすいです。

その上に砂利を敷きならせば、「半永久」的な雑草対策が完成します。

▲シートを転がすだけで雑草対策の完成です。
▲上に砂利を敷きならすだけです。

これがコンクリートの土間や、レンガなどを敷きならして雑草対策とするのは大変な労力です。

コンクリートの土間やレンガにすると、仕上がりの平坦性について、細心の注意が必要になり、DIYではなかなか難しいです。

砂利であれば、そのような心配はありません。

安価な不織布防草シートでも雑草対策効果が大

▲ダイソーの不織布防草シート

防草シートの上に砂利を敷くことは防草シートの劣化を抑えることにもつながります。

防草シートが劣化してしまうのは、太陽の紫外線によるもの。

砂利を敷くことで、この紫外線劣化を軽減することに繋がります。

場合によっては、ダイソーなどの百円ショップで販売している防草シートでも、半永久的に防草効果を得られる可能性もあります。

これについては、現在どのくらいの耐久性があるのか試験中ですので、またあらためて紹介したいと思います。

【関連】ダイソー 防草シート 評判 を聞いた雑草対策のプロがダイソーの防草シートを購入した理由

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除草剤を使わないので安心

▲除草剤を使わない安心な雑草対策が可能になります。

私は雑草対策の仕事をしているので、除草剤に接する機会も多いです。

したがって、正しい除草剤の使い方をすれば、安心して利用できるという立場をとっています。

ですが、除草剤と聞くと、「とんでもない」と感じる人の気持ちもわかります。

「不織布防草シート+砂利敷」であれば、最初に雑草を枯らす際にグリホサート系の除草剤で対策をしてしまえば、その後は殆ど除草剤を使用することなく雑草対策を行うことができるので、安心できる雑草対策になります。

砂利で防草シートを覆うことで防草シートのピンが不要になる

通常は防草シートで雑草対策をするためには、防草シートを固定するために「固定ピン」と「穴補修テープ」というものが必要になります。

これがないと防草シートは風でめくりあがってしまいます。

これらのお金が意外に掛かります。

防草シートを砂利で覆えば、砂利が重しになるため、これらのピンや補修テープが不要になるので、経済的です。

効果的な雑草対策まとめ

今回はヤフーの知恵袋に質問のあった「効果的な雑草対策について教えて」 について、雑草対策のプロとして回答しました。

ポイントは

  1. グリホサート成分のはいった除草剤を教えて
  2. 砂利との組み合わせで長持ちする?

ということでした。

グリホサート系の除草剤については、ホームセンターや通販などでも購入できます。

ただし、海外で禁止になっている成分のことを気にするのであれば、「グリホーサートイソプロピルアミン塩」のものが、それに該当するということは知っておいたほうが良いかもしれません。

二つ目のポイントの「砂利との組み合わせ」については、さらに防草シートを一枚追加することで、格段に効果的な雑草対策になるということを提案したいと思います。

以上、最後までご覧頂きありがとうございました。

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