防草シートのデメリットを解消。筆者が思いついた「新工法」とは?
前のページでは、防草シートのデメリットとデメリットの対策方法について簡単に紹介しました。
ここからは、筆者が思いついた「防草シートのデメリットを解消する新工法」について紹介したいと思います。
防草シートのデメリットを解決する新工法。「防草シート+芝張工法」
筆者が思いついた新工法とは防草シートの上に芝生を貼ってしまうという逆転発想の「防草シート+芝張工法」です。
普通は、防草シートを雑草の上に張りますよね。
筆者の思いついたのは、防草シートの上に芝生を貼ってしまおうという工法です。
「防草シート+芝張工法」は防草シートのデメリットのほぼ全て解決できる可能性がある画期的な工法だと思っています。
防草シート+芝張工法が 防草シートのデメリット を解消する。
前のページで紹介した、防草シートのデメリットを、以下のように全て解決できるのが「防草シート+芝張工法」です。
- 防草シートのデメリット 1:防草シートを敷くのに手間が掛かる⇒細かな納まり部分については、芝生が覆うので気にしなくても良い。⇒手間が大幅に軽減できる。
- 防草シートのデメリット 2:防草シートの隙間から雑草が生えてくる⇒多少の隙間は芝生が被覆して雑草を抑える。
- 防草シートのデメリット 3:防草シートは紫外線で劣化する⇒芝生が紫外線を遮るので紫外線劣化を抑える。
- 防草シートのデメリット 4:固定ピンや穴埋めシールの代金が意外と掛る⇒芝生が防草シートを抑えるので必要ない。
- 防草シートのデメリット 5:防草シートは見かけが悪い。不自然さがイヤ。⇒芝生があるので自然な仕上がり。
以上のように、防草シートのデメリットをほぼ全て解決できる可能性があるのが「防草シート+芝張工法」だと発想したわけです。
当然芝生の下には防草シートがあるので、現状の土からの雑草対策は完了しています。
「防草シート+芝張工法」の具体的な方法とは
「防草シート+芝張工法」は、ある時フッと私が思いついた、防草シートのデメリット を解消する画期的な方法です。
どのような工法になるのか、簡単に説明します。
防草シート+芝張工法の断面
防草シート+芝張工法の施工断面は以下の図のような断面になります。
防草シート+芝張工法の作業の順番
1.今生えている雑草を退治
防草シートを張る前に、今生えている雑草を退治します。
除草剤で枯らしてしまうのが一番手っ取り早いです。
除草剤を使いたくない人は、次のような方法で雑草を枯らすこともできます(※)。
(※2か月程度の時間は掛かります)
除草剤を使わずに草を枯らす方法 ブルーシートと新聞紙で雑草が枯れる!?
除草剤を使わずに草を枯らす方法 を紹介するページです。 緑守 どのくらいで枯れるかやってみましたので参考になると嬉しいです。 除草剤を使わないで雑草を枯らすために、今回はブルーシートと古新聞を使います。 […]
2.地面を整地する
地面の凸凹が目立つ場合は、地表面を整正するとよいでしょう。
私の場合は、お墓の前の雑草対策として考えているので、そこまで神経質にならず、多少の凸凹は気にしないで、現状のまま、防草シートを張っています。
多少の凸凹は、防草シートの上に敷く芝生用の土の厚さで調整できると思います。
3.防草シートを敷く
雑草を除去した土の上に防草シートを敷きます。
防草シートを敷く場合、一般的には固定ピンを使用しますが、「防草シート+芝生」工法では、ピンは必要ありません。
とはいいながらも「仮止め」として、数か所はピンで固定をしたほうが、作業はスムーズに進むと思います。
全く固定しないと、作業中に防草シートが風でめくり上がったりして、無駄にイライラしてしまいます。
4.芝生用の「床土(とこつち)」を敷きならす
防草シートを敷き終えたら、その上に芝生用の「床土」を敷きならします。
「床土」は、なるべく雑草の種が入っていない土を使用します。
「床土」は、適度な水分を保持しながらも水はけがよく、土の間に適度な空隙があり、芝生の根が張りやすいことが必要です。
市販の「床土」もありますが高価なので、自分で配合することをおすすめします。
芝生 踏み固まらない 芝の床土 16L ×2袋 芝生 芝 床土 目土 水はけ改善
「床土」の割合は、私の場合は、山砂(または川砂または真砂土)6:赤玉土2:腐葉土や堆肥2の割合としました。
この床土の中に化成肥料10-10-10位のもの80~100g/m2を混合し、敷き均します。
5.「床土」の厚さは何センチ必要?床土5cmでも芝生は十分生育できる。
芝生用の「床土」の厚さは、何センチ必要でしょう。
一般的には「床土として、10cm程度は耕しましょう」とされるものが多いです。
ですが、以前筆者が屋上緑化の仕事をしていた際に実験した経験によれは、「芝生は5cm床土の厚さがあれば十分に生育できる」という結果を得た経験があります。
今回は「防草シートの上に芝生を張る」という、屋上緑化に似た環境になるので、「床土厚さ5cm」ということで実験を行いました。
6.芝生を貼り目土を敷き込む
床土の敷均しが完了したら、その上に芝生を敷均します。
芝生と芝生の間の目地には目土を敷き込みます。
目土は「床土」とは異なり、横方向に芝生の「地上茎(ランナー)」を生育させる役割があります。
使用する目土の量はそれほど多くない(1㎡あたり2~3リットル)ので、ホームセンターや通販などで購入してもよいでしょう。
鹿沼興産 芝の目土 18L×2 4941518001904 【あす楽対応】 送料無料