人工芝の下に防草シート は必ず必要です。
人工芝で失敗した人の殆どの人が防草シートで失敗しています。
このページでは人工芝で失敗しないための防草シートの選び方や張り方について紹介していきます。
お庭に人工芝を計画中の方は、参考にしていただけると幸いです。
人工芝をDIYで失敗した人はほとんど3パターンに分けられる
人工芝をDIYで失敗した人の声を聴くと、圧倒的に多いのが「水がたまった」「虫がわいた」「雑草がはえてきた」という3パターンに分けられます。
これらの失敗に共通した原因は、人工芝の下の防草シートを張る段階から失敗しているという点です。
どうして防草シートを張る段階から失敗しているのか、具体的な失敗写真で紹介していこうと思います。
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人工芝の下に防草シート 隙間無く敷かないと必ず雑草ははえる
人工芝の下に防草シートを敷いても少しの隙間があれば雑草は生えてきます。
上の写真は、防草シート工事業者へお願いした防草シートですが、設置後5年たつと隙間から雑草が生えてきています。
またほんのわずかな穴があれば、そこからも雑草は生えてきます。
これも同じく施工業者が設置した防草シートですが、防草シートを固定する穴の上にシートを張っていても、ほんのわずかな隙間があれば、そこから雑草は生えてきます。
人工芝には水抜き用の穴があいているものもあり、そこから雑草が生えてくる場合もあります。
このような状況を作り出さないためにも、人工芝の下に防草シートは必須で、しかも防草シートを敷く段階から隙間がないように防草シートを設置する必要があります。
人工芝だけでは雑草を抑えることはできません。
人工芝の下に防草シート を張る段階で下地をしっかり作らないと水たまりになる
人工芝の下に防草シート とする場合、もっとも注意する必要があるのは、水溜まりにならないように、下地を滑らかに仕上げることです。
この下地作りを成功すれば人工芝で失敗することはほぼ無いと言っていいくらい大切な作業です。
ただしこの下地を滑らかに仕上げることは非常に難しいです。
たとえDIYで人工芝を張るとしても、下地の仕上げまでは業者さんへ頼んだほうが安心です。
透水性があっても人工芝や防草シートには落ち葉やごみがたまり水が溜まる
「人工芝も透水シートも透水性があるから水溜まりにはならないだろう」という声もありますがそんなことはありません。
下の写真は、下地を滑らかに仕上げないで防草シートをはったため、窪んだところに水が集まり、水が運んできたほこりや落ち葉が溜まってしまった事例です。
ちなみにこの防草シートは、高価格ですがもっとも売れているザバーンという防草シートです。
このような高性能の防草シートでも、下地をちゃんと滑らかに作っておかないと、数年たつとこのような状況になるのです。
このような場所があると、雨水が長く残るようになり、においの原因になったり、蚊などの害虫の発生源になったりする事例が多いです。
水抜き穴があり「透水性」のある人工芝もありますが、数年のうちにホコリや細かな土などが水抜き穴を塞いでしまい、その結果水溜まりになる事例も多いようです。
このように落ち葉やほこりがたまった場所からは、雑草も生えてきます。
人工芝や防草シートの下地を滑らかに仕上げるには?
人工芝や防草シートの下地を滑らかに仕上げるためには、上の写真のような「丁張(ちょうはり)」を掛ける作業が必要です。
工事現場でこのような「丁張」を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
現場で作業する人は、この「丁張」をもとに、下地を滑らかに仕上げることができます。
したがってDIYで人工芝を設置すると、失敗したという声がよく聞かれるということになるのです。
人工芝の下に防草シート 防草シートは安価なものでよいのか?
それでは人工芝の下に防草シート を敷く場合、防草シートは安価なものでよいのでしょうか。
例えばダイソーの防草シートは、100円で3㎡くらいですので、1㎡あたり30円ほどの格安です。
このような防草シートでも、人工芝の下に防草シート としては機能を果たすのでしょうか?
人工芝の下に防草シート 耐久性の長いものを
結論をいえば、人工芝の下に敷く防草シートは、耐久性が長いものを選ぶことをおすすめします。
人工芝の下に防草シート を使用するときほど、防草シートはしっかりした品質の高い耐久性で、しかも雑草が生えてこないように隙間なく並べる必要があります。
その理由を紹介します。
理由1:人工芝が完成したあとのやり直しは難しい
人工芝は一度完成してしまうとやり直しが難しいです。
雑草が増えてきたから張りなおそうとすると、あちらこちらにしわが発生してしまい、もとのようにきれいに人工芝を張るのは難しいでしょう。
やり直しが難しい人工芝なので、防草シートだけの場合より更に雑草対策に気を配る必要があります。
理由2:人工芝には除草剤はまけない
人工芝から雑草が生えてくるようになると大変です。
もし雑草が生えてきた場合、天然の芝生であれば簡単に除草剤で管理できます。
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ですが人工芝の場合、手軽に除草剤を使うわけにはいきません。
天然の芝生の場合、土のおちた除草剤は分解されて無毒になりますが、人工芝の上に落ちた除草剤は分解されにくく、長く成分が残る可能性があるからです。
理由3:しつこい雑草が生えてくると人工芝を持ち上げる可能性も
雑草の中にはとっても強い雑草もあります。
上の写真は防草シートの下から生えてきたセイダカアワダチソウという雑草ですが、その名のとおり高さが2m近くにもなる雑草です。
この雑草の根はとっても深く、隙間から生えてくると、手で抜くことはまず無理です。
ましてや人工芝のすきまから生えてきたら対処のしようがありません。
理由4:人工芝の耐久性は約10年
人工芝の耐久性はおよそ10年と言われます。(品質にもよります。)
一度設置してしまうとやり直しの難しい人工芝ですので、防草シートも人工芝と同程度の耐久性をもたせておいたほうがおすすめです。
このような4つの理由から、人工芝の雑草対策は十分に念入りに行う必要があるのです。
そのためには、人工芝の下の防草シートは、人工芝と同程度の耐久性のある防草シートとして耐久性が長いものを使用しておいたほうが安心です。
人工芝の下に防草シートまとめ
今回は人工芝の下に防草シートを敷く場合の注意点と防草シート選びについて紹介しました。
個人的にはDIYで人工芝を敷くのは大変リスクが多いと思っています。
上で紹介したとおり、人工芝を敷く場合の下地の処理は、DIYでは非常に難しいです。
下地だけ業者さんへ発注して、防草シートと人工芝だけDIYで行うという方法もありますが、端部の納まりなどを考えるとこれもなかなか難しいです。
新築の一戸建てなどで人工芝を計画中の方は、当初の建築費用の中にお庭の人工芝の費用まで含んで住宅ローンを組むことをおすすめします。
最後までご覧頂きありがとうございました。